ジャンクフードは遠ざけている・・・京大院卒が教える「学習の継続」にNGなちょっとした工夫

頑張って勉強を始めたのに、気づけば手が止まっている。年初に高い目標を掲げたはずなのに、途中で挫折してしまう。誰しも一度は、そんな経験があるのではないだろうか。
登録者50万人超の教育系YouTuber・あきとんとんさんは、立命館大学から京都大学大学院を経て楽天に入社し、現在は2000本を超える教育動画を発信中。テンポのよい語りとユーモアを交えた理系解説が、学生や保護者から高い支持を集めている。
また、ボディービルやダイエットにも造詣が深い。
「高校時代は赤点だらけの劣等生でした。今の自分を支えているのは、生まれ持った才能ではなく、“努力を続ける技術”なんです」
自分には才能がない、やる気が続かない。そんな悩みを抱える人にこそ知ってほしい“継続”のコツを、努力の達人・あきとんとん氏に伺う。全3回の最終回。
目次
テンションが下がるものを意識的に遠ざけている
習慣化のテクニックを身につけたら、次は「継続を支える土台」について考えてみましょう。私が長年努力を続けられているのは、特別な意志力ではなく、自分の中に明確な「軸」を持っているからです。ここでは、その軸をどう守るかについてお話しします。
私は「自分に酔える状態」でいるのが好きなんです。「毎朝早起きして、努力を積み重ねている自分がかっこいい」そう思える状態をキープしたい。だからジャンクフードを食べない、夜更かししないといった、自分で自分が嫌いになってしまいそうなもの、テンションが下がるものを意識的に遠ざけています。
こうした考え方は、学習の継続にもつながっているんですよね。
逆に、自分の中で「ちょっとダメだな」と思う行動をひとつでもしてしまうと、それに引きずられて他のことも崩れていく。ジャンクフード自体が悪いというより、「自分にとってよくないと感じている行動」が全体のテンションを押し下げてしまうんです。
結局のところ、努力を続けるかどうかって、自分の中にある“軸”をどれだけ大切にできるかにあります。他人からどう見えるかじゃなくて、「自分が誇れる自分でいられるか」が大事です。
「理想の自分」に顔向けできるか?
私は「ストイックな人間だ」と言われることが多いです。京大大学院に合格し、年間400本以上(単純計算)の動画を出し、毎日のように筋トレを続けているという実績からそう思われているのかもしれません。ただ、私自身は別に無理して我慢して頑張っているわけではないんです。
私がいつも意識しているのは、「過去の自分に顔向けできるか?」という問いかけ。大学受験や院試に向けて、人生で一番ストイックに努力していた“あの頃の自分”が、いつも心の中にいるんです。
だから、ちょっとでもサボろうとすると「これ、あのときの自分が見たら絶対に怒るよなぁ」と過去の自分が思い浮かびます。それがブレーキになるし、常に「恥ずかしくない自分でいよう」と頑張るきっかけになるんです。
過去にそういった経験がない人は、「理想の自分」をイメージするのがおすすめです。「理想の自分に、今日の自分は顔向けできるか」そう問いかけてみてください。不思議と、やるべきことへ向き合う力が湧いてきますよ。