学歴フィルターをスルーして“大手の旨味”を手に入れる「内定獲得術」の全貌 SPIで凡人が天才に勝つための“たった1つの戦略”を就活のプロが告白
2027年卒の就職活動が本格化する11月。周囲から早期内定の声が聞こえ始め、焦りや不安を感じている学生は少なくないだろう。しかし、「就活の名人マガジン」を運営し、「就活の名人」として数多くの学生を支援してきた菊池英夫氏(@meijin_job)は、「11月の今から準備を始めても、優良企業の内定を勝ち取ることは十分に可能だ」と断言する。
かつて「就活全滅」という挫折を味わい、その泥臭い経験から「逆転内定」の奥義を導き出した同氏が、希望企業から内定を勝ち取るために今から27卒就活生がやるべきことを徹底解説。多くの学生が失速する“魔の11月”をいかに乗り越え、SPI、ガクチカ、企業選びといった具体的な課題をどう攻略すべきか、そのすべてをたっぷりと語っていただいた。全5回の第3回。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「27卒就活、これだけやればうまくいく――逆転内定の勝ち取り方」の一部です。
目次
就活の名人が「それでも大手を勧める」理由
就活の軸が決まり、企業選びを始めると、多くの学生が「大手か、ベンチャーか」という二元論で悩み始めます。
僕の考えを言うと、もし行けるのであれば、大手企業に行ったほうが良いことが多いです。特に「まだ明確にやりたいことがない」という人にとっては、教育制度が整っていて、社内でのジョブチェンジの機会もあり、何よりネームバリューによって転職もしやすい大手企業は、キャリアの最初のステップとして非常に手堅い選択肢です。
逆に、「このスキルを身につけたい」「この事業で成長したい」という明確な目的がある人は、裁量権が大きく成長スピードの速いベンチャー企業のほうが合っているでしょう。
大手とベンチャーのいいとこ取り 最強の“第3の選択肢”とは
しかし、この「大手か、ベンチャーか」という議論には、一つ重要な視点が抜け落ちています。それが、僕が常々おすすめしている「大手子会社」という選択肢です。
大手子会社は、いわば「大手とベンチャーのいいとこ取り」をした、非常に魅力的な存在です。
大手子会社のメリットとして挙げられるのが、まず働きやすさと安定性。親会社である大企業の福利厚生が適用されたり、労働環境が整っていたりする場合が多く、安定して働きやすいのが特徴です。
また、「狙いやすさ」もメリット。親会社に比べて知名度が低いため、就活生からの人気が集中しにくく、採用倍率が低い傾向にあります。また、こうした大手子会社は特定の事業に特化していることが多く、専門的なスキルを身につけやすいという利点もあるのです。