現役の新卒最終面接官が12月からの“大逆転”内定戦略を解説 採用担当者が面接で「絶対に言えない」合格の決め手とは
12月を目前に控え、冬インターンの選考や周囲の早期選考の話題に、焦りを感じている27卒就活生は多いだろう。「今からではもう遅いのではないか」。そんな不安がよぎる時期に、新卒最終面接官を務める、おか@新卒最終面接官氏は「この時期からの正しい戦略と行動こそが、就活の成否を分ける」と断言する。
本稿では、現役の最終面接官だからこそ語れる「就活のリアル」を同氏が徹底解説。面接官の心を掴む「一貫したストーリー」の構築法から、ライバルに差をつける具体的なアクションプランまで、“逆転内定”のための戦略を語っていただいた。全4回の第1回。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「27卒就活、これだけやればうまくいく――逆転内定の勝ち取り方」の一部です。
目次
新卒最終面接官が明かす12月からの“大逆転”内定戦略
皆さん、こんにちは。おか@新卒最終面接官です。
普段は、ある企業で本部長として最終面接官を務める傍ら、Xで就活生の皆さんが「納得内定」を掴むための情報を発信しています。
さて、2025年もあっという間に終わりに近づき、気づけば12月も目前。27卒の皆さんは、冬インターンの選考に追われたり、周囲の友人が早期選考に進んでいる話を聞いて焦りを感じたりと、様々な感情の中で就職活動と向き合っていることでしょう。
最終面接官が「不採用ボタン」を押す瞬間の心境
ここで少し、私がなぜ、企業の枠組みを超えて一個人の「おか」として情報発信をしているのか、その理由をお話しさせてください。それは、最終面接官として数多くの学生さんとお会いする中で、ずっと抱えていた「もやもや」がきっかけでした。
面接の場では、本当に素敵な個性やポテンシャルを持った学生さんがたくさんいらっしゃいます。しかし、ほんの少しの準備不足や、自分の魅力の伝え方を知らないがために、その輝きが十分に伝わりきらず、不採用という判断をせざるを得ない場面が少なくありませんでした。
「ああ、この方はもう少し面接の練習をすれば、魅力が何倍にも伝わるのに…」
「その考え方や強みなら、うちの会社よりも、もっと輝ける業界や職種があるはずなのに…」
採用担当者が面接で“絶対に言えない”合格の決め手とは
面接の場で、私がフィードバックできることには限りがあります。企業の採用担当者という立場では、伝えられることにどうしても制約が生まれてしまうのです。このもどかしさ、もっと一人ひとりの学生さんの力になれることがあるはずだという思いが、私を個人での発信活動へと突き動かしました。
この連載では、私が最終面接官として日々感じている「就活のリアル」と、それを乗り越えて納得内定を掴むための具体的な戦略を、余すところなくお伝えします。
少し長くなりますが、最後まで読めば、あなたが今何をすべきか、そしてどうすればライバルと差をつけられるのかが明確になるはずです。ぜひ、最後までお付き合いください。
知らないと“即”乗り遅れる就活市場の残酷な現実
まず、皆さんが今直面している27卒の就活市場が、どのような環境なのかを正確に理解することから始めましょう。
皆さんもおそらく肌で感じている通り、近年の就活は「早期化」と「長期化」がますます加速しています。25卒、26卒、そして27卒と、その流れは年々早まっています。かつては大学3年生の3月から説明会が始まり、6月から選考開始、というのが建前上のルールでした。しかし、今やそのルールは形骸化し、大学3年生の夏に行われるサマーインターンが、事実上の就活のキックオフとなっています。