誰もが書きがちな「量産型エントリーシート」から脱却する就活“文章術”を人気インフルエンサーが公開 一瞬で採用担当者を惹きつけるESの作り方とは

　12月も後半に差し掛かり、周囲の早期内定やインターンの話題に焦りを募らせる27卒就活生は少なくないだろう。かつて同じような状況の中、「夏インターン全滅寸前」という状況から大手企業７社の内定を勝ち取ったのが、25卒の新卒モンスター＠な氏（@naya202501）だ。メンターとして模擬面接を100回以上行い、NTTデータやKDDI、ソフトバンク、PwCコンサルティングなど数々の大手内定者を輩出した同氏は、「優先順位さえ間違えなければ、今からでも逆転は可能だ」と力説する。

　本稿では、多くの学生が後回しにしがちな「Webテスト」の決定的重要性から、面接官に響く「情景が浮かぶES」の書き方まで、内定への最短ルートを同氏が徹底解説。さらに、高待遇ながら競争率が低い「穴場業界」の実態や、賢く安定を手に入れる意外なホワイト企業の選び方など、就活を有利に進めるための現実的な戦術をたっぷりと語っていただいた。全５回の第３回。

※この記事は、みんかぶプレミアム連載「27卒就活、これだけやればうまくいく――逆転内定の勝ち取り方」の一部です。

誰もが書きがちな“量産型ES”から脱却する文章術

　さて、ここからは具体的な選考対策に入っていきましょう。まずはエントリーシート（ES）や面接で必ず聞かれる「自己PR」についてです。

　自己PRを書くとき、多くの学生がやってしまいがちなのが、「事実の羅列」や「抽象的な自慢」です。「アルバイトで売上を達成しました」とか「サークルのリーダーとしてまとめました」といった内容ですね。もちろん、それ自体は素晴らしいことなのですが、それだけでは面接官の心には響きません。一番大事なのは、「具体的に話して、相手にイメージさせること」です。

一瞬で採用担当者を惹きつける、ESの劇的ビフォーアフター

　例えば、アルバイトの話で「売上達成のためにメニューのデザインを変えました」と書くとします。これだけだと、「ふーん、そうなんだ」で終わってしまいますよね。どんなふうに変えたのか、変える前はどうだったのか、その情景がまったく伝わってきません。

　もし僕が書くなら、こうします。「現状のメニューには写真がまったくなく、お客様に料理が提供されたときのボリューム感や美味しさが伝わらないと感じていました。そこで、趣味だったカメラを活かして自分で写真を撮り、メニューに掲載することで視覚的に魅力を伝えやすくしました」。

　どうでしょうか？ こう書くと、メニューに写真がなくて困っているお客様の様子や、一生懸命写真を撮ってメニューを作っているあなたの姿が目に浮かんできませんか？ このように、具体的なエピソードを交えて、読み手が頭の中で映像を再生できるような文章を書くことが、自己PRのコツです。

　面接官はあなたとはほぼ初対面の人です。初対面の人が「君がこう言っているんだからこういう行動するよな」なんて想像がつくわけないのです。だから、初対面の人でもその時の情景が伝わるように話す練習が必要なのです。

あなたのガクチカが面接官に響かない「たった１つ」の理由