プロンプト・エンジニアリングは「もうすぐ死語になる」カリスマAI起業家が語るワケ 時代錯誤な「なんちゃってプロンプト術」を教えるAIスクールに警鐘

「AIは期待外れだった」「自分でやったほうが早い」──かつてそんな失望を感じ、AIから離れてしまったビジネスパーソンは少なくないだろう。だが、株式会社Uravation代表の佐藤傑氏は、2026年の今、AIはすべてのビジネスパーソンにとって必須のスキルになりつつあると指摘する。
本稿では、最新モデル「GPT-5.2」や自律型エージェント「Manus」を駆使し、業務の9割をAIに任せるための実践知を同氏が公開。「プロンプト・エンジニアリングは死語になりつつある」と語る彼が提唱する「コンテキスト・エンジニアリング」の極意とは。スライド作成から人事評価、ファクトチェックまで、劇的な生産性革命を起こすための「AI活用の全技術」を余すところなく語っていただいた。全5回の第4回。みんかぶプレミアム特集「AIで稼ぐ『シン・仕事術』」第9回。
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ChatGPTで自分専用の「スマートニュース」を作るには
ここからは少し上級編というか、僕が個人的に使っている機能の話をします。ChatGPTには「プロプラン」という上位プランがあります。月額200ドル、日本円だと今のレートで大体3万円くらいするプランです。
「月3,000円じゃなくて、3万円!?」と驚く人もいると思います。確かに高いですよね。でも、僕はこのプランにそれだけの価値があると思っています。
このプランの何が良いかというと、「自分専用のニュースフィード」を作ってくれる機能があるんです。
イメージとしては、スマホの「スマートニュース」みたいなアプリを思い浮かべてください。あれも自分の好みに合わせてニュースを出してくれますよね。でも、ChatGPTのこれは、もっとすごいです。
毎朝、僕がチャット画面を開くと、AIが僕のためだけに生成したニュース記事が15件くらい届いています。これは、ネット上の記事をただリンクを貼っているだけじゃなくて、AIが内容を要約して、僕が興味を持ちそうなポイントを解説してくれているんです。
AIで24時間常駐の「自分専属アナリスト」が手に入る
たとえば実は僕、半年くらいかけて世界旅行をしている最中で、いろんな国を回っていて。なので、世界の情勢とか、地政学的なリスクとか、そういう情報にはすごく敏感なんです。AIはそれを分かっているので、「佐藤さん、今滞在している地域の近くでこういう政治的な動きがありましたよ」とか、「AI業界でこんな新しい技術が発表されましたよ」といったニュースを、僕の知識レベルに合わせてピックアップしてくれます。
そして一番のメリットは、そのニュースについて「会話」ができることです。
普通のニュースアプリだと、記事を読んで「へえ」で終わりですよね。でもChatGPTなら、「この記事のこの部分、もう少し詳しく教えて」とか、「これって過去のあの事件と関係あるの?」といった質問ができます。そうすると、AIがさらに深掘りして解説してくれる。
AIを外部脳にして知能を底上げする究極の自己投資
つまり、ただ情報を受け取るだけじゃなくて、AIと対話しながら自分の頭の中の知識(ナレッジ)をアップデートしていけるんです。壁打ち相手として、これほど優秀な存在はいません。人間と話すのも大事ですが、知識の幅広さや、いつでも即座に答えてくれるスピード感で言えば、正直、人間よりもAIのほうが優れている場面は多いです。
毎月3万円は安くはないですが、自分自身の脳みそを拡張するための投資だと思えば、むしろ安いくらいだと僕は思っています。情報を自分で探しに行く手間が省けて、しかも向こうから「これ知ってますか?」と教えてくれる。この受動的でありながら能動的に学べる体験は、一度味わうとやめられません。