Google翻訳を蹴散らした!最強翻訳「DeepL」の信じられない実力と落とし穴
スゴすぎるDeepL! 時代を変える驚異的実力
デジタルの恩恵は受けるだけ受けたほうがいいと実感したのは「DeepL」という翻訳ソフトを使い始めてからだ。これまでGoogle翻訳を使っていたが、日本語文の作成能力がはっきり言ってイマイチだった。しかし、DeepLは違う。簡単に導入の仕方を述べると、Google Chromeブラウザの拡張機能で、DeepLをインストールすればよい。あとは海外サイトへ行けば勝手に正確な翻訳をしてくれるのだ。
日本人投資家の多くは、日経新聞を読んでいるというのが各種調査でわかっているが、日経新聞電子版を読むようにして、英字の経済新聞系のサイトが自在に読める。
英語の自動翻訳と聞いて、ひと昔前のエキ〇イト翻訳を思い浮かべる人もいるかもしれない。しかし、その時からは考えられないほど翻訳力は向上している。例えばとある有名外資戦略コンサルティングファームはこれまで、本社の発表文を日本語訳するために外部のプロ翻訳家をその都度雇っていたが、それを辞め「DeepL」を使うようになった。単純にコストカットだけの問題ではなく、担当者は「クセがなく、人間よりも素直に翻訳してくれる」と理由を説明する。
ほかにも、某経済情報データベースでは海外のアナリストレポートを国内向けに翻訳する際、DeepLに一旦まかせた上で、そこから人間がチョコチョコと言い回しなどを変えている。同社のローカライジングチーム責任者は「もはやこれなしでは仕事がまわらない」と明かす。
ちなみにDeepLの実力の高さは日英翻訳だけではない。芸能ニュースの世界では、ロシア語の翻訳で大活躍している。世界の最新フィギュアスケーター動向は日本でもニーズがとても高く、とくに北京大会で金メダルを大量獲得したロシア選手らは注目度が高い。しかし、メディア内にロシア語話者がいない・少ないことなどから、これまで積極的に報じられてはこなかった。だがDeepLのおかげで、北京五輪があった今年2月は、各芸能サイトがロシアのフィギャスケーター情報を、ロシア報道や選手のSNSなどを翻訳・引用する形で大量生産した。
DeepL以前と以後で「時代が変わった」といっても全く過言ではない。
Google翻訳は、もはや敵でもなんでもない
それでは実際、DeepLの実力はどんなものなのか。米ニュース・ブルームバーグの「How Chicken Became the Only Meat Everyone Agrees On」という記事と訳文を比較してみよう。
原文
For centuries, a delectable steak or pork loin has been the preferred top of the food chain for diners as societies grew more affluent and improved their diets. No longer. In 2022 chicken consumption is expected to reach 98 million metric tons, double the amount eaten in 1999. That’s more than three times the growth rate of pork and 10 times that of beef, according to US government data. Global chicken consumption is on track to account for 41% of all meat-eating by 2030. And in less than a decade, for better or worse, humans will for the first time consume far more chicken than any other kind of protein.
DeepL翻訳
何世紀もの間、社会が豊かになり食生活が改善されると、おいしいステーキや豚ロースが食卓に上るようになりました。しかし、これからは違います。2022年の鶏肉消費量は9,800万トンに達し、1999年の2倍になると予想されている。これは豚肉の3倍以上、牛肉の10倍以上の伸び率である(米国政府のデータ)。2030年には、世界の鶏肉消費量は肉食の41%を占めるようになるという。そして、あと10年もしないうちに、良くも悪くも、人類は初めて鶏肉の消費量が他のどの種類のタンパク質よりもはるかに多くなるのである。
多少の読みにくさは残るものの、ほぼ完璧な日本語と言っていいのではないか。ちなみに、Google翻訳では、同じ原文がこのように訳される。
Google翻訳
何世紀にもわたって、社会がより豊かになり、食事を改善するにつれて、おいしいステーキや豚ロース肉が食物連鎖のトップとして好まれてきました。これ以上。米国政府のデータによると、2022年の鶏肉の消費量は9,800万トンに達し、1999年の2倍の量になると予想されています。これは豚肉の3倍以上、牛肉の10倍以上です。世界の鶏肉消費量は、2030年までに肉を食べるすべての41%を占めるように順調に進んでいます。そして、10年以内に、良くも悪くも、人間は初めて他のどの種類のタンパク質よりもはるかに多くの鶏肉を消費します。
この翻訳では、正直、原文と照らし合わせないと、読み進めることができない。DeepLは有料だが、この能力差はでかい。DeepLを使うようになって、世界中のニュースが何の苦もなく読めるようになった。イギリスのCNBCは無料で読める記事が多いので、まずは試してみてほしい。
投資家に必要な教養が得られるおすすめの英語ニュースサイト6選
今回、紹介したいのは、投資家・ビジネスリーダー向けのニュースサイトだ。日本のマーケットも、DXも、そして政治も米国の影響力を強く受けているのだ。日本の新聞だけ読んでいても対局的な構造や新しいムーブメントを理解するのは難しいだろう。
1、ブルームバーグ(US)
サブスクは、最初の3か月が月額267円。その後、月額4702円
https://www.bloomberg.com/
サイトには、「ブルームバーグは1981年、情報を通じて世界の資本市場の透明性を高めようという信念の下、アメリカ ニューヨークで産声を上げました。ブルームバーグを通じて全世界の金融、ビジネス、政治界の皆様に日々、あらゆる判断材料を提供しています」とある。日々のマーケットを追うのに、適したサイトだ。高度な分析ツールを配備していて、自分で分析をしたい時などに、使い勝手がいい。
2、CNBC
無料で読めるニュースが多い。サブスクは、月額29.99ドル。
https://www.cnbc.com/world/?region=world
”Consumer News and Business Channel” を略したアメリカのニュース専門放送局が運営するウェブサイトで、ニュース記事にアクセスすることができる。テレビ局がやっているのでインタビューなど、動画が充実。
3、CNNビジネス