67銘柄が株価10倍に…テンバガーをザクザク発掘した凄腕投資家が大切にする「3つの投資マイルール」
「ほったらかし投資」で資産を築くためには、ある程度リスクを分散させるインデックス投資が確実性は高いように思われる。だが、個別株への「ほったらかし投資」で、誰もがうらやむテンバガー銘柄を続出させている個人投資家も存在する。ネットや各種メディアで話題の『テンバガーハンター』愛鷹さんだ。なぜ、そんなことが可能だったのか。みんかぶプレミアム特集「ほったらかし爆上げ投資」第5回では、“愛鷹流投資術” を披歴してもらう。
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『テンバガーハンター』愛鷹が誕生するまで
2006年から投資信託を積み立て投資していました。が、投資信託は、資料を読んでも中身の分からない企業が名を連ね、値動きの理由もイマイチつかめず、資産運用している実感が湧いてきませんでした。そこでふと、大学在籍時に “学生億り人” だった後輩から言われた「先輩も社会人になったら株式投資すべきですよ」の一言を思い出し、2008年8月に貯金160万円を握りしめて本格的に日本の個別株投資を始めました。
最初は、キャピタル・ゲイン狙いの回転投資で「爆益するぜ!」と、日本株への投資をスタート! 個別株投資で優待や配当が権利日通過でもらえる以外の株知識は一切何もないままに(無謀)。意気揚々と始めるも、開始1カ月も経たずにリーマン・ショックが訪れ、買っては下がり、売っては上がる乱高下に振り回され、みるみる資産が溶けていき、真っ赤に染まる含み損を眺めるだけの日々が約1年間続きました。
そんな荒れ相場に振り回される日々に嫌気がさし、決算資料を読んで見つけた、配当のある好業績銘柄を拾っては握り続ける、インカム狙いの “ガチホ投資” の道へと2010年ごろから舵を大きく切りました。
個別株を始めて数年間は、うだつも株価も利益も上がらない低迷期が数年間続きました。が、毎日決算などの適時開示に目を通し、見つけた好業績かつ高還元が期待できそうな銘柄をコツコツと拾い、ひたすら種を蒔(ま)き続けました。その後、2011年に初のテンバガーを手にしてからは、アベノミクスの追い風が日本市場に吹いたこともあり、株価低迷時に蒔き続けたテンバガー株が次々と芽吹き、2013年からテンバガーが続出。
2017 年に13 社、2020年には19社のテンバガーに恵まれ、2022年には10年連続でテンバガーを達成し、投資家15年生でありながら、日本株のみで計67銘柄のテンバガー(以後、ATB67として表記=「愛鷹 10 bagger 67銘柄」の略)を経験。『テンバガーハンター』として、書籍・動画・雑誌など各種メディアで紹介され、今に至ります。