配当金投資で年間配当金100万円を実現する「超シンプル株選定法」&有名投資家が厳選!夢と希望の最強15銘柄
リーマンショックでの失敗を機に、配当株を中心とした投資手法を確立した投資家・配当太郎氏。今年2月に出版した初の著書『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディアパブリッシング)もSNSで評判となり、早くも5万部を突破。日経平均がバブル後最高値を更新し、日本株も注目を集めているなか、「配当株投資なら無謀な株の売り買いをせずに、充分な恩恵を受けることができる」という。今回は夏から冬にかけての市場の見立てとおすすめの15銘柄を聞いた――。
1配当金で年間100万円男が一番大切にする「マイルール」…ポートフォリオの最強基盤になる8つの銘柄
#2これから「配当利回りが改善する」銘柄の見極め方…高配当株の達人がこっそり語る「買うべき株」の3つの条件
配当株投資は最低でも10年間は継続
現在の「日経平均株価」の調子はいつまで続くのか。その判断は難しいところもありますが、ただ、私は今の株価は決して割高ではないと思っています。バブル期の1989年12月末の日経平均の「株価収益率」(PER)は60倍程度ありました。今はせいぜい16倍程度なので、実態の伴った株価だといえます。しかも配当込みの日経平均であれば2020年11月25日時点ですでに最高値を更新しています。
日本はまだ金利が低く、安定成長している企業も多いので、世界の投資家から注目を集めるのは当然に思います。さらに政府は「1億総株主」をうたって、すでに始まっているNISAやiDeCo、来年からスタートする新NISA制度といった税制上の優遇措置などで国民に投資を促しています。
全国で100兆円あるといわれている「タンス預金」が株や投資に向えば、市場がますます活性化する可能性もあります。もちろん、東日本大震災や、ロシアのウクライナ軍事侵攻のように、日本や世界でいつ何が起こるかはわかりません。しかし、いろいろなことが起ころうと、投資のコツは、きちんと利益を出して成長している企業に継続的に投資することです。配当株投資の場合は最低でも10年間は継続して投資をすることを念頭に置いてください。
カギは参入障壁が高い業界…厳選15銘柄
原油や鉄鉱石、石炭、レアメタルなどの資源価格も、すでに一部は価格が落ち着きはじめていますが、今年から来年にかけては、原材料やエネルギー価格の高騰をしっかり商品やサービスに価格転嫁できた企業を見定めることがポイントです。これまで国民のデフレマインドもあり、商品やサービスを値上げできなかったのですが、このインフレのタイミングで、しっかり値上げして価格転嫁できた企業は今後も、しっかり利益を出せるはずです。
3月期決算企業の場合には4月から6月までが第一四半期、7月から9月までを第二四半期と言いますが、資源価格の高騰をうまく価格転嫁できたところは、特に第二四半期の決算で、ものすごい利益率になっていると思います。逆に言うと、上手く価格転嫁できていないと、遅くとも10月から12月までの第三四半期まで利益が上がらず、厳しい状況が続くと思います。