もし、マイクロソフト株を30年前に100万円買っていたら、今いくら…兼業投資家がFIREを実現するまで守った3つのルール
プレミアム特集「人生が激変!最強の学び直し」第7回は個人投資家の桶井道氏がFIREについて語る。早期退職したい、主体性を持って生きたい、やってみたかった仕事にチャレンジしてみたい……。投資で生計をたてられれば当然それは可能だ。そして、その可能性は「昔より高まっている」というーー。
目次
米国の成長株の代表マイクロソフト。この約10年間、株価は力強く上昇
2022年から軟調であった米国株ですが、しっかり利益を出し、かつ将来の展望も明るい企業は株価が反発し始めています。そのひとつがマイクロソフトです。改めて解説する必要もありませんが、GAFAMの一角で、米国の成長株の代表です。特にこの約10年間、株価は力強く上昇しました。
マイクロソフト株を30年前に100万円買っていたら、今いくらになっているでしょうか。米国の成長株の魅力を探ります。
マイクロソフトは、1975年に、ビル・ゲイツ氏とポール・アレン氏により設立されました。世界最大のソフトウエア会社です。世界中で使われているOS「ウインドウズ」、そして、そのウインドウズ上で動くアプリケーション「ワード」や「エクセル」は、世界共通のビジネス・インフラになっています。1990年代に、ウインドウズ3.0、ウインドウズ3.1、ウインドウズNT、ウインドウズ95、ウインドウズ98とバージョンアップを重ねて、世界中の人々にPCを身近なものにしました。そして、ウインドウズ、ワードおよびエクセルを世界標準に育て上げました。現在は、ウインドウズ11が最新OSとして稼働しています。
マイクロソフトの事業には「広い堀」あり
OSもアプリケーションも、これだけ世界中に広まりビジネス・インフラになると、後発企業が安価なソフトウエアを開発・リリースしたところで、ユーザーが切り替えることはしません。ワードで作成した書類が世界標準であるのに、自社で独自に新たなアプリケーションを使うと、相手企業では読み取れないからです。また、ウインドウズやワード、エクセルを習熟しているのに、一から新しいソフトウエアを学び直すということも非現実的です。よって、マイクロソフトの事業には「広い堀」があり、他社が参入できない状態になっています。さらに、近年では、クラウド事業「Azure」が育っています。
また、カリスマ経営者であるビル・ゲイツからの交代もうまくいきました。現在のCEO(3代目)は2014年に就任した、サティア・ナデラ氏です。企業を成長させ、株価も上昇させています。
30年前の1993年に比べると株価はとんでもないことに…
株価推移を見てみましょう。途中で株式分割していますので、それを換算して表記します。単位はドル、それぞれ終値(各年、年末の株価)です。