累積利益6億円の個人投資家「株の選び方」…本物の割安株とただの安い株の見分け方「四季報は読むべきかどうか」

40万円を元手に投資を始めた個人投資家のかぶ1000氏は、「割安な株に投資する」手法で、その累積利益を6億円弱まで伸ばした。そこで本記事では、割安株の考え方やどのように割安株を見つければいいかについて、かぶ1000氏にうかがった。
株は「バーゲンで買う」
僕が行うバリュー株投資は、現在の株価がどれくらい割安かを測ったうえで企業の価値を調べ上げ、トータルで「割安だ」と判断した株を買うというやり方です。
さて、みなさんはバーゲンセールはお好きでしょうか。僕は大好きです。品質は通常の価格で売られているものと同じなのに、価格が割安になっているからお得ですよね。
株の中にも、企業の内容は悪くないのになぜか市場から評価されていないものが少なくありません。株価が下落しているとその銘柄を避ける投資家も多いのですが、株だってバーゲンと同じ。安いときに買っておくとお得なのです。つまり、目指すべきは“株のバーゲンハンター”というわけです。
銘柄が割安かどうかを判断する指標としてまず目安になるのが「PER(株価収益率)」と「PBR(株価純資産倍率)」です。「株価÷1株当たり当期純利益」を表すPERも、「株価÷1株当たり純資産」で表されるPBRも、一般的に数字が小さいほど割安だとされています。基本的に僕は PERは10倍以下、PBRは0.5倍未満が割安だと考えています。