売上規模500億以下の企業にしか投資しない…“株主総会のプロ”が守る投資4大ルール「名物投資家、至極の哲学」
トレードを成功に導くカギは、実は株主総会にあるかもしれない。株主総会に参加すれば、その企業の成長可能性、そして社内体質は丸裸になる。翻って、それがあなた自身の投資の成功の一助となるのである……。
こうした株主総会のリアルを発信しているのが、年間数十社の株主総会に足を運んでいる平松裕将(X: @hiromasa1974)氏だ。平松氏は株主総会で得た知見と、自身の会社経営の経験を通して、株主に真摯に対応する企業と、そうでない企業の特徴を見極める。そんな株主総会のプロ・平松裕将氏に話を聞く、みんかぶマガジン短期連載「投資成功への最強ルート・株主総会完全攻略」。
第2回目となる今回は、株主総会をベースにした平松氏の掲げる投資哲学、投資するうえでの4つのマイルールについて伺った。
目次
対応が良かった企業、悪かった企業の実例
――株主を大切にしている企業に投資されるということでしたが、具体的にどのような企業に注目されていますか?
熊本県に本社を構えるインターネットやVRを活用した不動産販売を行っている 「Lib Work」(銘柄コード:1431)は、株主総会の様子を見ても非常によい企業です。
同社の株主総会には、熊本県外からも多くの株主が訪れます。中には、株主総会を兼ねて、その地域ならではなのグルメや観光を楽しむ方も多いんです。そんな背景もあってか、株主総会の質疑応答の際、1人の株主がこう質問したのです。
「馬肉料理の美味しいお店を教えて欲しい」
もちろん、株主総会の議案とは関係のない質問です。通常、こうした質問には回答されないことが多いです。が、同社の社長は違ったのです。しばらく真剣に考えたあと、彼はこう口を開きました。