日本株は大暴落する!歴史が警告する“危険サイン”…信用取引はNG。現物取引で投資せよ!23年後半見通しと注目銘柄を“株主総会のプロ”が解説
トレードを成功に導くカギは、実は株主総会にあるかもしれない。株主総会に参加すれば、その企業の成長可能性、そして社内体質は丸裸になる。翻って、それがあなた自身の投資の成功の一助となるのである……。
こうした株主総会のリアルを発信しているのが、年間数十社の株主総会に足を運んでいる平松裕将(X:@hiromasa1974)氏だ。平松氏は株主総会で得た知見と、自身の会社経営の経験を通して、株主に真摯に対応する企業と、そうでない企業の特徴を見極める。そんな株主総会のプロ・平松裕将氏に話を聞く、みんかぶマガジン短期連載「投資成功への最強ルート・株主総会完全攻略」。
最終回となる今回は、株主総会の内容から判断できる銘柄の選び方と売買方法、そして2023年後半の株式相場見通しについて伺った。
目次
役員が社外取締役を複数兼任している企業はアウト
――平松さんの銘柄の売買方法と選び方についてお聞かせください。
株主の厳しい質問に答えられるかを見ています。議長(社長)が、株主からの質問や提言に対して的確に答えられなければ、投資先としてお話になりません。
答えをはぐらかされた場合、株をすぐに売却します。私は株主総会途中に売却したこともあります。連載第1回でもお伝えしましたが、厳しい質問ができるように、相手企業の有価証券報告書でしっかりと読み込み、細部まで知る必要があります。
――経営者の注目するべきポイントはなんですか?
投資先企業の役員が、他社の社外取締役を複数兼職している企業にも投資しません。企業運営で最も大切なガバナンス(企業統治体制)について、その根幹を担う、社外取締役が複数兼職など理解できません。
その逆もあり、投資先の役員が他企業の社外取締役、取締役(監査等委員)、監査役が複数兼職していている場合もあります。これも投資先としては不適格と言えます。
株主総会において、PBR1倍割れ問題について質問し「株価が非常に割安に放置されている。このままでよろしいのですか?」「株価に対して疑問をもちませんか?」「株価が解散価値を下回り、悔しくありませんか?」と聞きます。