「給料の8割を投資へ」サラリーマンが30歳でFIREを達成するまで…絶望を覚えた入社日から人生が変わった

30歳で資産7000万円を貯め、FIREを実現した元三菱サラリーマンの穂高唯希氏。同氏は大学卒業後、一流企業に入社を果たすもその初日に「絶望を覚え」、FIREを目指すことを決意。周りにも宣言していたところ、30歳という若さでFIREを達成した。そんな穂高氏の人生についてうかがった。
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14歳で為替市場に没頭
私は幼少期に父が亡くなり、決して裕福ではない環境で育ちました。それでも母は私にいろいろな経験をさせてくれ、中高一貫校にも入れてくれましたが、周りには裕福な友人も大勢いました。そのため、わりと小さいころから「もう少しお金があったらなぁ」という気持ちを抱えていたのです。
そして14歳のある日、母との雑談の中で出てきた「昔は銀行の普通預金でも金利が7%くらいあったんやで」との内容に、大いに興味を持ちました。当時すでに、普通預金の金利は極めて低水準にありましたから、まずはその事実に驚いたのです。
そこでアメリカでの金利を調べてみると、2004年当時で3%ほど。単純に考えて、「それならドルでお金を預けた方がお得やん」と思い、為替の値動きや政策金利に興味を持ち、研究するようになりました。