医薬品の副作用で妻に障害…介護で収入0になった元年収1000万円夫が7年後に家計を黒字化させた方法
薬の副作用のせいで身体障害者になってしまった奥様に対して献身的な介護を続ける58歳の真中さん。現在、年収は1000万円もありますが、奥様の介護を優先し、思い切って勤務先の会社を辞めようと考えています。FP深野さんの元に相談に来た真中さんは、果たして残りの人生を奥様の介護に捧げることができるのでしょうか?
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*ご相談が必ず回答されるとは限りません。編集部と深野さんが実際に回答する答えを選びます。
3900万円の預貯金等を使えるので、今すぐ離職しても大丈夫
相談者の真中さんは現在58歳。同い年の奥様との2人暮しのサラリーマンです。3年前、奥様が医薬品の副作用被害に遭って身体障害者になり、介護保険では要介護4の認定を受けました。
奥様が障害者になってからは、真中さんは通常勤務と在宅勤務を併用して、どうにか介護を続けてきました。仕事は責任もやりがいもあります。しかし人生は一度きりしかありませんから、自分が元気な今のうちに、奥様と一緒に歩む第二の人生をスタートさせたい、具体的には、奥様の介護を優先して今すぐ退職したい、と考えていらっしゃいます。
真中さんのご相談は、端的に言うと「自分自身の年金受給が始まるまで、どのように暮らしたらよいか教えてほしい」というものでした。そして結論を先に言えば、真中さんは仕事を辞めた時点で、退職金を含めて合計3900万円の金融資産を保有しており、今すぐに仕事を辞められても家計に大きな不安はありません。真中さんの健康を考慮すると、すぐに退職されて、仕事と介護を両立させるストレスからご自身を解き放っていただいたほうがいいと思います。
まず年金を受給するまでの7年間の収支を試算
まず真中さんが退職してから年金の受給開始まで、7年間の収入を試算しましょう。