2023年のビットコイン相場「14倍に上昇」「-70%の急落」どっちも本当だ!すご腕投資家が大胆予測
70%下落は仮想通貨では想定の範囲内
昨年の株式市場の混乱は、暗号資産業界で起こっていた荒れ狂う大嵐に比べれば、つかの間の小雨のようなものだったと言えるかもしれない。2022年の株式市場では、勝者よりも敗者の方が圧倒的に多かった。S&P500とナスダック100に連動するSPDR S&P500 ETF(SPY)とインベスコQQQ(QQQ)は、それぞれ19%と33%下落した。しかし、比較するとそんな下落など、まるで大したことがないように感じられてしまうのが、暗号資産業界だ。昨年の暗号資産の大暴落は、「大嵐」とも「大殺戮」とも形容されてしまうようなレベルだった。
暗号通貨は、2021年の大規模な上昇の絶頂期から一転、2022年に入って残酷な下落に見舞われ、2兆ドルの価値を失つた。世界最大のデジタルコインであるビットコインは、2021年11月の史上最高値である約6万9000ドルから75%下落した。
ビットコイン価格は、2022年11月に起きた悲惨な暴落の後、最近少し回復しているが、FTXの破綻と 創業者のサム・バンクマン=フリードの逮捕を受け、健全性がまだ懸念されている。
最近の『CNBC Make It』の調査によると、約60%のアメリカ人がデジタル通貨への投資はリスクが高いと考え、2021年の45%から急激に上昇している。『CNBC All-America Economic Survey』によると、2022年11月現在、暗号通貨を肯定的に捉えているアメリカ人はわずか8%だ。実は、ビットコインの価格は、2011年に70%、2013年に83%、2018年に84%急落している。
過去の急落度合いからすれば、70%の下落など、投資家にとって「想定内」とも思えるが、近年のビットコインはレバレッジをかけて投資されることが多く、つまり、実際の値動きよりも激しく価格が動くよう設定されているケースが多いので、『大殺戮(だいさつりく)』とも形容されるような暗号資産にとっての冬の時代が到来しているのだ。