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96万を4年半で5000万円超に!元証券マン投資家「暴落前に株式の3~4割を売却していた」…今売るべき株と保有すべき株「これだけはやめておきなさい」

本稿で紹介している個別銘柄:山陰合同銀行(8381)、沖縄銀行(8397)、栃木銀行(8550)、富山第一銀行(7184)、ニトリホールディング(9843)、パルグループホールディングス(2726)、エヌビディア(NVDA)、アームホールディングス(ADR)

 小型株中心の投資手法で96万円の元手を4年半で5000万円超に増やした元証券マンのかぶカブキ氏。同氏はチャートに現れた特徴などから、8月の暴落前に資産の3~4割を売却し、現金比率を高めていたという。みんかぶプレミアム特集「一人勝ち投資術」第5回では、そんなかぶカブキ氏に今後の相場の捉え方と買うべき・売るべき銘柄について伺った。

目次

暴落前にポジションを半分にした

 株の世界には、「Sell in May(株は5月に売却せよ)」という有名な格言があります。実際、1994年からいまに至るまでの月別平均騰落率を見ると、7月から10月にかけては株価が下落している傾向が見られます。

 ただ今年については、7月上旬まで日経平均株価が上がっていたので「アノマリー(経験則)通りにいっていないな」と思っていたところ、7月11日のチャートに「上昇から下落への転換サイン」とされている“宵の明星”が現れました。

 すでに「7月末の金融政策決定会合で日銀が利上げを決定するのではないか」との観測もある中での宵の明星の出現。さらにアメリカでも、「株価下落のサイン」として知られているテクニカル指標の一種である「ヒンデンブルグオーメン」が現れていました。これらの情報から私は徐々にポジションを減らし始め、7月末にかけて、資産のうち3~4割ほどを売却しました。

 ですから日銀が利上げを発表したとき、「自分は準備万端だ」くらいに思っていました。ただそんな私でも、1日で日経平均株価が10%以上下がるというのはさすがに予想できませんでしたね。

 私はもともと「含み損が8%になったら損切りする」というルールを自分に設けています。このルールに従って、株価が落ち込んだ8月2、5日にも一定の損切りをしました。私が損切りにこだわるのは、もしも自分の仮説がどこか間違えていたり綻びがあったりする場合でも、損を限定できるため、大損することがないからです。また結果的にはそのほうがパフォーマンスも良くなります。

今後はゆるやかに円高が進む

 追加利上げを決定した時点では、「まだまだ利上げが進む」と思っていましたが、内田真一副総裁の火消し発言で、いまはこれ以上の利上げの可能性は低いと見ています。ただしアメリカは利下げをするでしょうから、今後は緩やかに円高が進んでいくことになるでしょう。

 またアメリカでは、大統領選挙が11月に控えています。アノマリー的に言えば、大統領選ごろの株価は冴えないことが一般的です。

 さらに季節性の視点で言えば、先ほど「Sell in May」の格言を紹介しましたが、この格言は「But remember to come back in September(9月末ごろに市場に戻ってくることを忘れないように)」と続きます。これらのことを考えると、少なくともしばらくは慎重な姿勢でいたほうがいいと思います。

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この記事の著者
かぶカブキ

個人投資家。投資歴15年。大学卒業後にIT関連企業で営業指導の部長を経て、証券会社に就職。現在はサラリーマンを引退して専業投資家として活動している。4年で元手の94万を5000万円に伸ばし、現在も資産を増やし続けている。ディーラーや営業の経験を通じて、専門的な知識がなくても株式投資で成功する企業分析と大化け銘柄の発掘方法を確立。X(旧Twitter)や個人サロンで投資術を分かりやすく言語化して指導している。

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