「投資家よ、日経平均暴落にうろたえるな」配当650万円最強投資家が説く、2024年後半の投資で絶対にやってはいけないこと

2024年前半戦、日本では好調な企業業績などを背景に、1月15日の日経平均株価が1990年2月以来、33年11カ月ぶりに36000円台に乗せ、さらに3月4日には初の4万円台を記録した。
しかし、2024年8月に入り日経平均は3日続落。8月5日には米景気懸念や円高でパニック売りが発生し、過去最大の4451円安となった。そんな株価が乱高下する中、株式投資家が注意すべき点とは……?
今回はペリカン氏(X:@Pelican_Blog)に、株式投資家が絶対にやってはいけないことや今後危ないと思われる業界について話を伺った。短期連載全2回の第2回。
目次
うろたえると、冷静さだけでなく資産も奪われる
ーー続いて、株式投資家が絶対にやってはいけないことについて教えてください。
まず、どんな状況でも「うろたえないこと」が鉄則だと思います。焦ると、怒りや恐怖などの過度な感情によって冷静な判断ができなくなります。特に市場全体が暴落しているときに恐怖で損切りをすると、底値で売却してしまいがちなので、うろたえず、冷静さを保つことは投資において非常に重要なんです。
ーー冷静さを保つために必要なこととは?
借金ではなく、余裕資金での投資を心掛けることですかね。兼業の人であれば、本業でしっかりと稼ぎ、その余剰資金から投資するべきです。余裕のない資金での投資は、インカム狙いであってもさすがに不安になると思いますので。それこそ過度なレバレッジをかけて身の丈に合わない投資をすると、だいたい悲惨な結果になりますからね。
私も25年以上の投資の中で狼狽売りをしてしまった経験がありますが、いずれもよい結果につながることはありませんでした。焦ってしまう気持ちはわかりますが、今回の大暴落を含め、ほとぼりが冷めれば株価は戻りますので、それらを考える余裕がある状態で投資をするべきですね。
あとこれは、以前お話しした「邪念」の話にもつながりますが、思考せずに人の発信をそのまま鵜呑みにするのもよくないですね。そういった情報を発信している人は、銘柄についてしっかりとリサーチしているからこそ利益を得られるのであって、その情報に乗っかるだけの人は大抵損をします。偶然うまくいったとしても、その成功体験が後にマイナスになることもあるので、どちらにしてもメリットはないですよ。
入念なリサーチが未来の資産を作る
ーーちなみにペリカンさんは1銘柄につき、リサーチにどれくらいの時間をかけますか?