「預金残高は毎月10万円」「基本的にはフルインベストメント」注目の投資家が唱える“至極のマイルール”
本稿で紹介している個別銘柄:ディー・エヌ・エー(2432)、モデルナ(MRNA)、エヌビディア(NVDA)、リビアン・オートモーティブ(RIVN)、ディディ・グローバルADR(DIDI)
日経平均とNYダウに混乱が続いている。今後の株式市況に注目が集まる中でも、米国株投資家レイチェル氏(X:@rachelcubmike)は「それでも米国の株式市場はこれからも堅調に推移するでしょう」と話す。氏が明かす、現状における有効な投資術とは……?みんかぶマガジン短期連載「シン・米国株投資家が話す、失敗しない資産の作り方」第1回は、レイチェル氏の投資遍歴と投資におけるマイルールについて話を聞いた。
目次
「投資利益で車を一括購入」衝撃を受け投資をスタート
ーーまず、レイチェルさんの投資遍歴について教えてください。
2016年のことです。投資で利益を上げていた大学の友人の話を聞いたのがきっかけでした。彼は子どもが好きでボランティア活動に参加し、卒業後は小学校の教師として働いている、いたって普通の人でした。
社会人になって3年目、その友人から「実は投資をしている」という話を聞きました。その時期はアベノミクスの影響で株価が急上昇しており、どの銘柄を買っても2倍、3倍の利益が出ていた時期で、友人はその利益で車を現金一括で購入するほど儲けていたんです。
私と友人は大学時代、金融を専攻していたわけではないですし、投資も今ほど一般的ではありませんでした。そんな中、身近な人が投資で大きな利益を得ているのに衝撃を受け、投資を始めました。
2020年、日本株から米国株へ全面的に切り替え
ーーその後、現在にいたるまでの経緯とは?
私はIBMに新卒で入社し、その後、あずさ監査法人やLINEの人事部門で働いていました。そのため、コンサルティングやWEB、ITといった分野の情報が手に入りやすい環境にいました。なのでその情報を活かした投資をしようと、最初に購入したのがディー・エヌ・エー(2432)でした。
ディー・エヌ・エーは今でこそ業績が右肩下がりになっていますが、2000年代後半から2016年頃まではとても好調でした。特に人材市場では、優秀な人材が次々とディー・エヌ・エーに流れていくほどの勢いがありました。そのほか、同じセクターの銘柄や自分が興味を持つ銘柄を購入していました。
その後、2015年のチャイナショックで一時的に大きな損失を出したり、2016年の英国のEU離脱による円高で利益を得たりと、投資のよさと怖さを体験しています。
そして、2020年が転機となりました。当時LINEで働いていたとき、もともとアマゾンで働いていた同僚から、株式報酬だけで株価が1.5倍から2倍に上がったという話を聞いたんです。同時にアマゾンだけでなく、GAFAM全体が大きな勢いを持っていることを知り、日本株から米国株へ全面的に切り替えたんです。また、その頃からモデルナ(MRNA)やエヌビディア(NVDA)を保有し始め、2022年には元本の500万円が含み益で1500万円まで増えました。
ーー2024年現在、レイチェルさんは大学院生として学業に専念されていると伺いました。