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高配当株投資で資産1億円突破!銘柄選別の4基準と売買タイミングを「ここだけに」お教えしよう

ショウ

本稿で紹介している個別銘柄:三井住友フィナンシャルグループ(8316)、三菱商事(8058)、オリックス(8591)、NTT(9432)、三菱HCキャピタル(8593)、東京海上ホールディングス(8766)、積水ハウス(1928)、キリンホールディングス(2503)

 ショウ氏は種銭約800万円から高配当株投資で資産1億円突破を果たした。高配当株投資は資産が増えるイメージがないが、ショウ氏はどのような基準で投資銘柄を選んでいるのだろうか。銘柄選別の4基準に加え売買タイミングもうかがった。

 全3回にわたっておくるインタビュー第2回。

目次

ショウ流の高配当銘柄の探し方、投資は大手株中心に

――ショウさんは高配当銘柄中心に投資を行って1億円を超える資産を築かれた訳ですが、どのような視点で銘柄を探すのでしょうか?

 高配当銘柄といっても大型株から小型株まで様々な銘柄があります。私が投資するのは大型株が多いですね。大型株は大手企業なので投資をしていて安心感がありますし、大きな損失には至りにくいです。

 たとえば、今後継続的に増配を続けると発表した銘柄があるとします。大手企業なら多少業績が悪くとも体力があるため増配は続けられますし、少なくとも減配の可能性は低いです。一方で小型株の場合は、業績が悪化すると体力がないため増配の余力は乏しいですし、減配リスクも高くならざるを得ません。

――これまで印象に残っている銘柄はありますか?

 王道的ではありますが三菱商事(8058)ですね。三菱商事は減配せずに増配または少なくとも配当を維持するという累進配当宣言を2016年に行いました。

 三菱商事と同様に、累進配当宣言を行う企業は今でこそ出ていますが、国内では三菱商事はその先駆け的存在です。投資家なら誰でも知っている銘柄かつ超大手企業の三菱商事が「減配しない累進配当を公約している」と知った時は震えましたね。大きな投資チャンスだと感じました。

銘柄選別の4基準を公開!

――実際の投資銘柄の探し方を教えていただけないでしょうか?

 私は以下「4基準」で投資銘柄を探しています。

  1. 配当利回りが3%以上
  2. 5年以上増配傾向が続いている
  3. 倒産リスクがほぼない
  4. 業績が好調もしくは安定している

――「4基準」の背景を教えてください。

 先ほど申したように、倒産リスクが低いのはやはり大型株です。また大型株は不景気の時であっても、業績のブレが少ないですね。グロース銘柄は4つの基準でほとんどが外れてしまいます。

 また、「①配当利回り3%以上」というのは、高配当株投資としては一般的な基準ですが、そこに「②5年以上増配傾向が続いている」という基準を入れています。 増配傾向とは、配当維持の年があっても良いので、全体の傾向として右肩上がりで配当金が増えている状態です。三菱商事のような累進配当宣言の有無にかかわらず、増配傾向が続く銘柄はその後も増配が続く可能性が相対的に高いと考えています。

 私は4基準に該当し、減配せずに増配または少なくとも配当を維持するという、累進配当を長年継続している優良な高配当株を「累進配当ブラザーズ」と呼んでいます。

 現在の累進配当ブラザーズは、三井住友フィナンシャルグループ(8316)三菱商事(8058)オリックス(8591)NTT(9432)三菱HCキャピタル(8593)東京海上ホールディングス(8766)積水ハウス(1928)キリンホールディングス(2503)で、これらの高配当株をメインに投資しています。

4基準に合致した銘柄があれば購入へ、そして売却に対する独自の考え方

――4基準の銘柄の購入タイミングを教えてください。

 4基準に合致した銘柄が見つかれば買って良いと思います。私は4基準に合致した銘柄をピックアップしておいて、配当が入る都度買い増ししています。日頃から4基準に合致する銘柄を調べておき、今年8月のような株価急落時に買うのがベストです。

 ただし株式市場の急落時に、銘柄の内容を確認せずに、単に配当利回りが高くなったからと飛びつくのは反対ですね。日頃の準備が大切だと思います。

――購入した銘柄を売るタイミングを教えてください。

 私は基本的に減配以外では売却しません。保有する高配当株については、一般的に言われる利益確定や損切りは考えていません。減配がない限りは継続保有です。そのため、ゆったりとした気分で投資を続けられます。

 しかし、一部資金で行っている成長株への投資は、マイナス10%になったら損切りしています。

――減配で売却する銘柄は全体的に何%程度ですか?

 投資銘柄全体で数%程度ですね。投資期間はバラバラです。減配での売却は最近はほとんどありません。また減配を発表して売却に至る銘柄でも、売却時に過去に得た累計の配当金を考慮すれば、利益となる銘柄もあります。

狼狽売り厳禁、売却はルール通りに行え!

――ショウさんの高配当株投資で肝となる部分はどこになるのでしょうか?

 事前準備をして、減配しない累進配当ブラザーズの銘柄をメインに購入することに尽きますね。

 私の1本目の記事でお話ししましたように、何と言っても、高配当株投資は減配を避ければ負けない上に、増配でインカムゲイン(配当金)もキャピタルゲイン(株価上昇)も得られるわけですから。

――特に注意すべき部分があれば教えてください。

 8月初旬に株式市場の急落がありましたが、株式市場では時折急落が発生します。メディアやSNSなどで投資家の悲鳴が聞こえてくるものの、一緒になって狼狽売りしないことが重要です。

 4基準に合致した銘柄、特に累進配当ブラザーズは優良銘柄であり、株式市場の急落時に株価が大きく下落しても、いずれ株価は戻る可能性が高いです。資金があれば買い増しや新規投資をするタイミングとなります。株価急落があると気が動転してしまいますが、そこは売らずにグッとこらえることが本当に大切です。

――株価急落時などは資産額が大きく減少しますが、冷静に見ていられますか?

 資産が増えると、普段でも1日の株価変動で資産が給料の何か月分も増減します。株式市場の急落時は、資産の減少額を見ると当然ハラハラドキドキします。

 一方、投資ルールとして「減配以外は継続保有」と決めており、メンタルのハラハラドキドキとは別にルールを守ることで、狼狽売りを避けています。

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この記事の著者
ショウ

ショウ@配当生活への道を今日も進む(@Shouyumehaitou) 株式からの配当金で生活できる「配当生活」の実現を目指す兼業投資家。自身のブログ「Road to 配当生活( https://haitou-life.com)」では、夢の配当生活を実現するための記録を執筆中。主な著書には「世界一やさしい高配当株投資の教科書1年生」がある。

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