投資家アナウンサーが注目「円高銘柄3」…高値でも買う!その時根拠にすることは?

本稿で紹介している個別銘柄:ニトリホールディングス(9843)、神戸物産(3038)、セリア(2782)
フリーアナウンサーとして競馬番組のキャスターやイベントMCなどで活躍する傍ら、投資家として‟億り人”を目指す佐田志歩さん。投資を始めてまだ数年と歴が浅いながらも、今年の暴落については「落ち着いて対処できた」と筋の良さをうかがわせる。3回にわたって送るインタビューのラストは、佐田アナの今後の投資戦略について聞いた。
目次
自民党新総裁が「金融所得課税を強化」するのか注視
ーー9月27日には新総裁が誕生します。その前に、株式投資をするなかで岸田政権中に印象に残っている出来事などがあれば教えてください。
実は私は岸田文雄総理が総理に就任した辺りで株式投資を始めたので、前の総理と比べてどうだったかというのは体感として比較はできません。
中には岸田総理は株価を下げたと言う人もいますが、実際は岸田総理のときに日経平均株価は4万円に乗りましたよね。だから良かった・悪かったというのは私にはまだ分からないというのが正直な感想です。
ーー新総裁に望むことはありますか?
株式や投資信託などの金融商品から得た所得にかかる税金である金融所得課税の強化をするか否かには注目しています。
現在の税率は一律20%(所得税15%、住民税5%)ですが、これより上がるとなれば日本の株式相場の地合いが悪くなるのではないかと懸念しているのです。
新NISAなどで投資に興味を持つ人が増えたところで金融所得税課税の強化は、それらに水を差す行為だと思います。今行うべきではないのではないかな……という気持ちが強いですね。
「予想はしない」それが私の投資スタイル
ーー新総裁誕生に備えていることはありますか?
特に準備はしていません。総裁選の前から「この人になりそう」と分かれば、その人が推し進める企業の株価が思惑で動き、新総裁が誕生した頃にはそれが天井ということも少なくありません。新総裁が決まったあとに下落するケースもあるので、世の中の動きは追い続けますが「予想はしない」というのが私の投資スタイルです。
ーー総裁選が終わると次は大統領選の話題で持ち切りになると思います。大統領選では、何に注目していますか?
米国のことになると肌感覚なども分からないので、余計に予想はしないようにしていますが、金利がどうなるのかという点においてはこれから注目したいと思います。
影響を受けそうな銘柄に山を張るのではなく、影響を受けそうな銘柄は「触らない」ようにしています。ただ、ここ数ヵ月のホットな話題で言うと、エヌビディア(NVDA)の株価が大きく上昇しましたよね。これは米国が民主党政権だから上がったわけではなく、共和党だったとしてもエヌビディアは成長していたと思います。