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2025年、注目10銘柄…株式相場「新局面」24年の大暴落で見えた「新たな勝ち筋」ウォーレン・バフェットはなぜ勝ち続けるのか

本稿で紹介している個別銘柄:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、東京海上ホールディングス(8766)、MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)、SOMPOホールディングス(8630)、日本電信電話(9432)、INPEX(1605)、ブリヂストン(5108)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)

 2024年は、株式投資をしている人たちには忘れられない年となったのではないか。新NISAが始まり、日経平均株価が最高値を更新したと思えば、夏には大暴落と、ニュースには事欠かなかった。

 2024年相場の振り返りと、2025年相場の行方・注目銘柄について、株クラ界の重鎮・長期株式投資氏に伺った。みんかぶプレミアム特集「最強株」第2回。

目次

2024年2月に日経平均株価が史上最高値を更新

ーー2024年はどんな年でしたか。想定通りだったこと、想定通りにはいかなかったことをお聞かせください。

 2024年の相場では記憶に残る出来事が二つありました。一つは2月に日経平均株価が史上最高値を更新したことです。

 それ以前の最高値は1989年12月29日の終値38915円でしたので、実に34年ぶりに更新したことになります。日経平均株価は1989年に最高値をつけてから、2008年に発生したリーマンショック時のザラ場でつけた最安値6994円まで、長期的に下がり続けることとなりました。20年弱も株価が下落傾向にあったことから、株式投資に対する不信感が醸成されたとしても何ら不思議ではない状況だったと思います。

  今年2月における日経平均株価の最高値更新は、リーマンショックをボトムとしてから15年の月日を経て、ようやく日本株がバブルの呪縛から解放される、株式投資の歴史から見ても象徴的な出来事だったと考えます。

忘れてはいけない…24年8月に起きた大暴落で学んだこと

 もう一つは、8月5日に発生した大暴落です。月曜日に暴落が発生したことから、「令和のブラックマンデー」とも呼ばれています。直近高値からの最大下落率は30%程度、下落期間は1カ月程度となっており、そのインパクトの大きさはコロナショックに比肩し得ると言っても過言ではありません。また、8月5日の1日における下落率12.4%は歴代2位(下落率1位は1987年のブラックマンデーで14.9%)、下落幅4451円は歴代1位ですので、暴落史に残る1日だったと言ってもよいでしょう。

 今年は新NISAが始まり、多くの個人投資家が株式投資へ関心を持った1年だったと思いますが、このような天国と地獄が入り乱れた相場は珍しく、初心者にとっては当惑する1年だったのではと考えます。

 私自身は、インフレの状況下においては、株価は少なくともインフレ分程度は上昇するだろうと考えていました。その意味では、株価が年初から堅調に推移したのは想定通りとも言えます。

 その一方で、たいした理由もなく歴代2位の下落率、歴代1位の下落幅を記録するほどの暴落となった8月5日の事象については、完全に想定外でした。

 コロナショックやウクライナショックのように暴落の理由が明確であれば整理もしやすいのですが、完全に不意をつかれてしまいました。暴落はいつなんどき、どんな理由で発生するかは誰にも分からないということを、あらためて肝に銘じて相場と向き合っていく必要があると感じています。

今後の株価の推移を考える際に有効なツール

ーー2025年はどんな年になりそうでしょうか。トランプ就任に伴う相場変動リスクなど、何に要注意するべきかをお聞かせいただけますでしょうか。

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この記事の著者
長期株式投資

1977年、熊本県生まれ。2004年から株式投資を始める。10年、ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」と出会い、日本株での配当再投資を投資戦略とする。その後、着実に資産増、配当増を実現し、22年には資産総額1億円超、年間配当280万円を達成。2023年3月末に会社を退職し、自身の経験を全国の若者や投資家に伝えるために、「長期株式投資による資産形成教室」をオンラインで運営開始。投資教育をライフワークとするべく奮闘中。 https://lounge.dmm.com/detail/6056/index/ 著書に『オートモードで月に18・5万円が入ってくる「高配当」株投資』(KADOKAWA)がある。1級FP技能士。TOEIC940点。空手二段。剣道初段。

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