10年9000万円!ミニマリストFIRE投資家の「シンプルすぎる投資戦略」が目から鱗…成功の鍵は「入金力」のみ

投資で早期リタイアを実現したミニマリストゆみにゃんさん。実は壮絶な過去を持つ。仮想通貨や不動産での苦い失敗、恋人とのトラブルを乗り越え、現在は堅実なインデックス投資を続けている。
全3回のインタビューの最終回。インデックス投資成功の秘訣は「シンプルさ」を貫くことだという。同氏の考え方や億り人へのアプローチ方法を伺った。
目次
短期の暴落に動じない心構え:経験がもたらす安定感
ーーまずは2024年の相場を振り返った感想を教えてください。
2024年の相場では、特に8月5日が「令和のブラックマンデー」と名前がつくほど、日本株が急落した日でしたね。
しかし、私の場合は2018年から投資を続けているので、コロナ・ショック(2020年)やその前の小さなショックをいくつも経験してきました。それらの過程を経ると、短期間での暴落は気にならなくなります。
実際に次の日には戻っていました。インデックス投資の場合、売買するのに数日かかるので、そもそも下がったからといって、そのタイミングで何かアクションを起こすことができません。結果的に何もしないのが正解だったと思います。
ーーその時、追加投資などはされましたか?
現金がほとんどなかったのでしていません。ちょうど民泊の初期費用に充てていた時期で、追加投資をする余裕がなかったのです。ただ「下がったな」と見ているだけで、自分にできることは何もありませんでした。
現金を最低限に抑える投資家の戦略
ーー現金をあまり持たない生活に不安はありませんか?
特に不安は感じません。むしろ、ほとんどをS&P500に変えておいたことで結果的に良かったと思っています。私の場合、現金は最低100万円くらい、多くても事業用で500万円程度しか持たないようにしています。
他にも個人事業主または中小企業者等が加入できる経営セーフティ共済に800万円ほど預けていますが、これはすぐに取り崩せないお金なので別扱いです。
ーー現金を多めに持つ人もいますが、ゆみにゃんさんの戦法は独自路線ですね。
私もそう思います。ところが、私の周りでFIREを達成できていない人の話を聞くと、資産は同じくらい持っていても、株式の割合が低い方が目立ちます。「資産が1億円あっても、株は2,000万円だけ」「半分の5,000万円しか株式に入れていない」というケースが多いです。それでは増えるスピードが遅く、結局働かざるを得ない状況になるのではないでしょうか。
ーー現金をほとんど株式に変えたことで成果が出ているのですね。
そうです。ほとんどを株式に変えておいたおかげで、世界一周旅行や年間400万円ほど遊びに使っても、資産がプラマイゼロで維持されています。生活費も合わせて年間600万円ほど使いましたが、その分を株が稼いでくれた形ですね。これはとても良かったと思っています。私の周りでもFIREを達成して会社を辞めている人は現金割合がかなり低いです。
最低限の現金と株式投資のバランスとは?
ーー現金は最低どのくらい持っておくのが良いと思いますか?