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元手50万を1.5億円にした投資家「営業利益1年分を失っても投資したい銘柄」超注目のセクター・銘柄を実名公開「住友金属鉱山、東ソー…」

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:東ソー(4042)、住友金属鉱山(5713)、クラレ(3405)、伊勢化学工業(4107)、K&Oエナジーグループ(1663)

 2024年の日本の株式市場は非常にボラティリティが高く、8月の大暴落では史上最大の値下がりを記録した。

 このように激しい相場が続く一方で、2024年末にはFOMC(連邦公開市場委員会)の利下げが発表され、2025年1月には政策金利が約0.5%引き上げられることが告知された。さらに、トランプ大統領の就任など、注目すべき展開が目白押しである。

 そこで今回は、Xフォロワー約6.9万人名古屋の長期投資家(なごちょう)氏に、2025年の注目セクター・銘柄について話を伺った。

 みんかぶプレミアム特集「あなた一人だけ『勝つ』方法」第4回。

(※現在の株価は、すべて2025年1月28日の終値ベース)

目次

「住友金属鉱山、東ソー」がインフレに負けないワケ

ーーなごちょうさんが注目しているセクター・銘柄について教えてください。

 日本でも値上げがスムーズに受け入れられるようになってきました。そのため、原材料の価格転嫁がしやすい素材を製造・開発するセクター、特に化学や非鉄金属に注目しています。

ーー素材は人々の生活に欠かせないものですよね。具体的な銘柄について教えてください。

 まず、東ソー(4042)に注目しています。同社はジルコニア粉末や合成ゴムのCSM、臭素、苛性ソーダ、ウレタンの原料といった世界シェアトップの製品を多数持っていて、国内で唯一エチレンアミンを生産しています。ですから、安心して投資できる材料はそろっているかなと。

 2009年3月期にはリーマン・ショックの影響で赤字になったものの、その後は非常に強固な利益体質を築いています。現在、売上が1兆円を超える規模となり、財務体質も非常に強固となっていて、リーマン・ショックの頃とはまるで別の企業みたいになっています。

 2025年3月期の2Q決算では為替相場の変動もあり営業外損益が50億円ほど悪化しましたが、営業利益は堅調で進捗率もよいです。

 ただし、手掛けている業種が広いため、コングロマリット・ディスカウント(※)状態になっており、一度下方修正していることもあって割安となっています。

※複数の事業を運営する複合企業の企業価値が、各事業ごとの企業価値の合計よりも低い状態

 そのため、現時点のバリエーションは非常に安く、直近5年間の株価を見ても今が一番安いです。私は1700円(現在2,082.5円)の時に購入しましたが、PBR1.45倍、PER20倍を超えるまでは保有するつもりです。

 次に、住友金属鉱山(5713)です。かなりシクリカルな銘柄ですが、長期的には銅の需要が増加するのはほぼ間違いないでしょう。モーターのコイルや電気設備、サーバーに必要な銅線など、多様な用途がありますので、現時点のバリエーションではまだ安いと感じていて、買い増しを検討しています。

 ですが、銅の市況が今後どうなるかは不明なため、次々に買い増すのはリスクが高いと考えています。インフレも進むと予想されますが、引き続き注目しながらタイミングを見て購入していきたいですね。

営業利益1年分を失っても投資したい銘柄とは

ーー住友金属鉱山や東ソーのほかに、同じような目的で購入した銘柄はありますか?

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