元証券会社本部長の億トレーダー「いまは米国株の絶好の買い場」自身も保有している銘柄を大公開…なぜ今、米国の小型成長株が強いのか

本稿で紹介している個別銘柄:ディスコ(6146)、東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、デンソー(6902)、藤田観光(9722)、ククレブ・アドバイザーズ(276A)
トランプ大統領の就任により、米国が大きく変わろうとしている。そんな米国を、私たちはどう捉えればいいのか。元証券会社本部長で現在は米国IT企業の代表を務める億トレーダーのABC Trader氏は、「これからの米国はおもしろい。いまは絶好の買い場だ」と話す。米国の大きな流れから期待すべき業界や銘柄まで、ABC Trader氏にうかがった。みんかぶプレミアム特集「あなた一人だけ『勝つ』方法」第6回。
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米国株投資にチャンス到来
1月、トランプ米大統領が就任しました。選挙戦で訴えた政策をどの程度実行に移すのかに注目が集まっていましたが、就任後、次々に大統領令に署名しています。関税に不法移民対策、エネルギー政策を始め、「言っていたことを全部やる」勢いです。法人税の引き下げなど、企業にとってはかなりありがたい施策が並びます。
トランプの政策は、景気にとってプラスになるものとマイナスになるもの、物価を上げるものと下げるものが混ざっています。たとえば、インフレ抑止や海洋採掘、銀行規制の緩和といった政策は景気にとってプラスですし、関税や対中強硬政策はマイナスです。そして景気にプラスの政策は、物価を下げる役割を果たすものが多いとみられます。
大きな流れとしては、これからの米国は、トランプの保護主義政策の中で経済が成長していくことは間違いないだろうとみています。米国のエコノミストのうち、「米国経済は今後リセッションに陥る」と予測しているのは22%にすぎません。この数字は2022年1月以来、最低の数字となっています。つまり多くのアナリストたちも、強気でいるわけです。私としては、かなり楽しみな状況ですね。現在は米国株の買い場であることは間違いありません。