過去83銘柄でテンバガーを達成!2.5億円投資家が語る「次の銘柄リスト」市場の期待高まる半導体セクターの注目銘柄

本稿で紹介している個別銘柄:ソフトバンクグループ(9984)、東洋炭素(5310)、湖北工業(6524)、アシックス(7936)
過去83銘柄でテンバガーを達成しながら億り人になった「テンバガーハンター」愛鷹氏に、2025年に期待が高まる銘柄や相場観などについて伺った。みんかぶプレミアム特集「あなた一人だけ『勝つ』方法」第7回。
目次
新年度 相場はどちらへ 動くのか?!
昨年の年明けは能登地震や航空機の接触事故などありましたが今年は穏やかな1年の幕開けに。公休だけでも9連休と長期休暇となった方々が多かったこともあり、皆さんゆっくりと年末年始を過ごされたのでしょうか。
私はといえば、地元に戻って実家の大掃除後は食っちゃ寝生活だったため、体重が5キロ増で体重の自己史上最高値を記録しました(笑)。仕事が始まってて寝正月から通常運転に戻ったため、体重は年初来安値を更新中です(多分)。
昨年は新NISA開始もあって年始から勢いよく株価の上がる年でしたが、今年は日銀による利上げ観測もあり、年始から勢いよく株価の下がる展開に。その余波なのか、体重同様にマイ資産も年初来安値更新中に(泣)。
2025年の株式相場に影響のありそうなイベントとしては、国内だと日銀による利上げ、4月から半年開催の大阪万博、7月の参院選くらいでしょうか。
日本政府は今年も春闘での賃上げを要請していますが、大手はともかく、日本の全企業数の99.7%を占める中小企業がどこまでついていけるのか…という状況下での無理矢理な利上げは、日本経済の向かい風にしかならないと思うんですけどね。でも春闘の賃上げを見込んでか 0.5%まで利上げしてきました。次回は 7 月にさらに 0.75%まで引き上げるかどうか。大して景気もよくないのに、賃上げだなんだと無理矢理こじつけるいつもの空気を読まないムーブを発動させ、追加利上げしてきそうな気も。
大阪万博はチケット購入の手続きが面倒なこともあり、盛り上がっている感じしませんが、関西方面に主に展開している観光業や飲食業には多少の恩恵があるかもしれませんね。
7月の参院選は、石破政権が続く限り、昨年の衆院選の二の舞になりそうな。ただ、与党が参院選で議席数を減らし敗戦となると、自民党総裁としての責任問題に発展する可能性が高まります。そうなると、選挙結果を起点に、日本株相場の大きな転換点になりうるかも?!楽しみですね。
トランプの 関税外交 どう影響?!
国外でのイベントはなんといっても1月20日のトランプ大統領就任! 就任初日の1月20日から、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの再離脱や世界保健機関(WHO)脱退、40本以上の大統領令や大統領覚書に署名するなど、早々からアクセル全開でした。
そこで、前回のトランプ政権4年間の日米株の動きを振り返ってみましょう。
表 前回のトランプ政権4年間における日本株・米国株パフォーマンス

就任1年目は日米ともに株価が堅調に推移しましたが、2018年は全指数ともに対前年比マイナスでした。その後、2020年のコロナショックを挟んで最終的には4年間で株価指数はプラスで終えました。
表には示していませんが、当時の株高を牽引していたのは、4年を通じて日米ともにグロース銘柄でした。
今回の4年間は前回政権とは陣容が異なり、世界一の億万長者であるイーロン・マスク氏も加わったこともあり、テック関連の規制緩和は進みそうに思われます。前回のような株高で終えるかは分かりませんが、グロース系の企業への恩恵が大きく、相場も盛り上がりそうな雰囲気はあります。
またドル円に関しても特徴があり、4年連続で円高傾向にありました。ただ、トランプ氏当選で一気に円安に大きく動き、4年を通してそれが巻き戻るように円高に傾いたという値動きだったため、今回も前回同様に円高に傾くかは分かりません。ただ、既にキシコ、カナダなど近隣国や中国に対して関税外交を展開しつつあることを考えると、日本でも円高に傾く可能性は高まっているのかもしれません。今週、石破総理がトランプ大統領と首脳会談するそうなので、どういった外交をまとめてくるのか要注目です。
2024年11月5日の大統領選挙でのトランプ氏優位の報道以降の株価推移を見ますと、日米ともに主要株価指数は大きく跳ねました。しかし、その後の日本株はというと今日まで、4万円に乗せては叩かれ、3万8000円付近で切り返しを繰り返す、いつものボックス相場に戻り今に至るといった感じです。
では、その新年度にどういった銘柄に注目しているか。今回はニッチトップな企業を紹介しようと思います。