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50万円を1.5億円にした凄腕投資家が解説する「2025年の勝ち筋」…感情に流されず、利確せよ!なぜ総合商社を“減らしている”のか

本稿で紹介している個別銘柄:鈴木(6785)、精工技研(6834)、住友商事(8053)、三井物産(8031)、三菱商事(8058)

 2024年の日本の株式市場は非常にボラティリティが高く、8月の大暴落では史上最大の値下がりを記録した。

 このように激しい相場が続く一方で、2024年末にはFOMC(連邦公開市場委員会)の利下げが発表され、2025年1月には政策金利が約0.5%引き上げられることが告知された。さらに、トランプ大統領の就任など、注目すべき展開が目白押しである。

 そこで今回は、Xフォロワー約6.9万人の名古屋の長期投資家(なごちょう)氏に、2024年の相場を振り返りつつ、2025年の注目トレンドについて話を伺った。

 短期連載全2回の第1回ーー。

(※現在の株価は、すべて2025年1月28日の終値ベース)

目次

パフォーマンスはプラスも、利確のタイミングを誤った2024年

ーー2024年の株式相場を振り返ってみていかがでしたか?

 2024年は、持っていた銘柄の利確タイミングを何度も誤ったのが大きな反省点です。具体的には、鈴木(6785)精工技研(6834)を持っていましたが、どちらも株価がもう一段上がる直前に売却してしまいました。それなりの利益は確保できましたが、もう少し持ち続けていれば、結果は大きく違っていたかもしれません。

ーー売却時と株価が天井をつけたときと、どれくらいの値幅があったのでしょうか?

 まず、鈴木は7月に1409円で売却しましたが、現在は1766円です。2024年11月25日には1989円を記録しましたので、そのタイミングで売却できなかったのが悔やまれます。

 精工技研については、一部売却しながらも7月に2809円で全て売却しましたが、現在は5250円で、12月には6380円を記録しました。直近の最高値から半値ほど下げたところで売却してしまいました。

ーーちなみに、この二銘柄はどのような経緯で購入したのですか?

 PERとPBRが非常に低く割安で、配当利回りが高い銘柄だったからです。鈴木は、電子機器のコネクタの先端部分を製造しており、今後も需要は増えると予想して2023年に購入しました。加えて高収益でもありました。

 精工技研については、光ファイバー向けの部品を作っているため、現状は業績がよくないものの、光ファイバーの需要がでてくればPBRが0.5倍で配当利回りも高く、人気がでると考え2023年に購入しました。

 精工技研は開示情報が少なかったので懸念はありましたが、財務内容と利回りの高さから大丈夫だと判断し、一度ナンピン買いもしました。購入当初は含み損がありましたが、気づいたらかなりの利益がでていて驚きましたね。

 二銘柄とも長期保有を目的に購入しましたが、急激に株価が上がったため、つい売却してしまいました。ただ、鈴木に関しては現在の株価でもそれほど高くないので、もう少し下がるタイミングがあればもう一度買いたいと思っています。

予想外の波乱が続いた2024年

ーーここまで個別株についてお聞きしてきましたが、日本株全体での振り返りはいかがでしょうか?

 前述のとおり、失敗したとお話はしましたが、全体で見れば年間で20%ほど利益がでているので、悪くはないと思っています。ただし、市場平均がよかったため、相対的にそこまでよいパフォーマンスではありませんでした。

 また、総合商社の銘柄を少しずつ減らしていました。例えば、住友商事(8053)の持ち株を2100株から1000株に減らしました。本来はもっと減らす予定だったのですが、年初に100株を売り、5月に500株、続いてさらに500株を追加売却しました。

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