50万円を1.5億円にした凄腕投資家「将来的には日経平均10万円」可能性…フォロワー6.9万人長期投資家が見る2025年の投資で心がけたいこと

本稿で紹介している個別銘柄:住友商事(8053)、岡谷鋼機(7485)、東ソー(4042)
2024年の日本の株式市場は非常にボラティリティが高く、8月の大暴落では史上最大の値下がりを記録した。
このように激しい相場が続く一方で、2024年末にはFOMC(連邦公開市場委員会)の利下げが発表され、2025年1月には政策金利が約0.5%引き上げられることが告知された。さらに、トランプ大統領の就任など、注目すべき展開が目白押しである。
そこで今回は、Xフォロワー約6.9万人名古屋の長期投資家(なごちょう)氏に、2025年以降の投資で心がけるべきことなどについて話を伺った。
短期連載全2回の第2回ーー。
(※現在の株価は、すべて2025年1月27日の終値ベース)
目次
リスク分散して、下落に耐えられるポートフォリオを構築せよ
ーー2024年は波乱続きでしたが、2025年以降の投資において心がけるべきことについて教えてください。
第一回でお話したとおり、私は運用とは無関係なことで迷ってしまい、結果的に満足な利益を得られなかったので、利確や損切りのポイントはあらかじめ決めておいて、感情でトレードしないようにするべきだと思います。
現在、私はフルポジションで217銘柄に分散投資を行っています。最も多く保有している銘柄は住友商事(8053)で、投資額は約300万円。次に大きな銘柄は岡谷鋼機(7485)で、約280万円を投資しています。どんな相場が来ても致命傷を負わないようなポートフォリオを構築し、どんな相場でもTOPIXを上回る成績を上げられるように心掛けています。
SNSでのバズ株に注意…企業価値重視の投資を心がけよう
ーーボラティリティが大きい今の相場だからこそ、リスク分散は必須と言えますね。
最近、SNSなどで1年で数十倍になる銘柄が話題になっています。こうした銘柄を見ていると、周囲も買っているから自分も買って儲けたいと思う気持ちになるのは理解できます。しかし、最終的に株価は企業価値に回帰します。
人気のある株の中には、コンプライアンスに問題があるものや、ただの雰囲気で株価が上がっているものも少なくありません。
私は30年近くさまざまな企業を見てきましたが、一時的に上がっている銘柄からうまく抜けだせればいいのですが、初心者はたいてい逃げ遅れて損失を被ります。最近でも、SNSでの盛り上がりに乗って参入し、結果的に退場してしまった方が多くいますからね…。
もちろん、こうした投資が必ずしも悪いとは思いませんし、実際に利益を上げている方もいます。ただ、儲けている人は100人に1人、いや10人もいないでしょう。企業価値を長期的に見据えて行う投資に比べると、生き残る人の数は非常に少ない世界です。
むしろ、今のような不安定な市場環境だからこそ、優良銘柄が割安で買えるチャンスです。これから投資を始める方には、この機会を活かすことをおすすめします。
企業価値を重視した株式投資は、投機的な銘柄に比べると退屈に感じるかもしれませんし、大きな利益は期待できないかもしれません。また、市場の変動により一時的に株価が下落することもあります。ですが、長期的に見れば、企業価値に基づく投資が最も安全で堅実な方法だと思います。読者の皆さんもぜひ、この方法で投資をしてみてください。
日本株はまだまだ割安。将来的には日経平均10万円も…
ーーでは、30年近く株式相場を経験しているなごちょうさんに、今後の日本株の展望についてお聞きできればと思います。