「2025年の日経平均は、4万円強が天井でしょう」高配当投資家が警告！2025年株式相場展望、全部バラします

　現在、トランプ政権の関税政策により、日本の輸出企業はコスト増加のリスクに直面している。また、ウクライナ・ロシア戦争による地政学的リスクも懸念されているが、こうした不安定な相場の中で、個人投資家が取るべき戦略とは一体…？

　今回クローズアップするのは、高配当・優待投資家のこん(X：@DIVIDENDLIFE_K)氏。2024年の振り返りと2025年以降の展望について、話を伺った。

　みんかぶプレミアム特集「2025年版、高配当投資家による資産を守るための最適戦略」全3回の第1回ーー。

2024年はプラス20%で着地も、2025年は苦戦中

ーーまず、2024年の株式相場を振り返ってみていかがでしたか？

　2024年は皆さんご存知の通り、株式全体が上昇し、日本株も米国株も非常に好調でした。特に米国株が顕著なパフォーマンスを見せ、S&P500が約30%、ファングプラスが45%、ナスダックが30〜40%の上昇を記録しました。

　私は日本株を中心に保有していましたが、銀行株は好調だったものの、そのほかの銘柄はあまりよい結果ではなく…。さらにパフォーマンスもS&P500に対して劣後し、保有株全体としては15〜20%程度の上昇にとどまりました。とはいえ、20%プラスで終えたので、悪くはない一年だったのかなと。

ーー2025年が始まって約2ヶ月経ちますが、どうですか？

　すでに2024年とはまったく異なる状況となっていますよね。S&P500が年初からマイナスに転じ、日本株も横ばいで、日経平均が37,000円を下回る日もあります。一時期ドル円は147円まで円高になり、日本株にとっては不利な状況と言えます。

　また、2024年に上昇したトランプトレードも今は振るわず、米国株もよいパフォーマンスを見せていないと思います。したがって、2025年は昨年ほどのパフォーマンスは期待できないので、相場に大きくレバレッジをかける局面ではないと考えています。

2025年の日経平均は、よくて4万円ちょっとで終わる

ーー2025年の株式市場はあまり期待できないとのことですが、どのような動きになると予想していますか？

　S&P500は6500程度、日経平均もよくて4万円ちょっとで終わると予想しています。 理由として、直近のS&P500のPER22倍を超えるなどバリュエーションが高く、バフェットが売却を進めたというニュースもありましたからね…。逆に、欧州は利下げが進んでいることもあり、株価のパフォーマンスも好調です。

ーー2024年の株式相場とは、だいぶ様子が変わっているみたいですね。