「もう、高配当・優待投資だけでは生き残れない…っ!」だったら、どうする?高配当投資家が生き抜くための生存戦略

本稿で紹介している個別銘柄:信越化学工業(4063)
現在、トランプ政権の関税政策により、日本の輸出企業はコスト増加のリスクに直面している。また、ウクライナ・ロシア戦争による地政学的リスクも懸念されているが、こうした不安定な相場の中で、個人投資家が取るべき戦略とは一体…?
今回は、高配当・優待投資家のこん(X:@DIVIDENDLIFE_K)氏に、自身の投資手法を見直している理由などについて話を伺った。
みんかぶプレミアム特集「2025年版、高配当投資家による資産を守るための最適戦略」全3回の第3回ーー。
目次
ひとつの投資手法に依存するな…
ーーこんさんといえば、主に高配当・優待銘柄に投資していると思いますが、改めて高配当・優待銘柄に投資する魅力について教えてください。
基本的に、私や妻が普段から利用している優待や、確実に使い切れる優待を選ぶようにしています。第2回でお話しした通り、値上げが受け入れられている企業も選ぶ基準にしています。
ただ、最近は高配当や優待銘柄への投資だけに絞るのはリスクがあると感じ始めていて。実はNISA枠と一部の優待銘柄以外、ほとんど売却しました。
ーーその理由とは?
長期的な視点で見ると、高配当株や優待株は非常に大きな魅力を持っています。高配当株であれば、自分へのボーナスのように積み上げていくのが醍醐味ですし、優待株なら自分のニーズに合わせて頻繁に利用する店舗の銘柄を購入できます。
私は2020年頃から投資を始めて資産を増やしてきましたが、正直なところ、この4年間の株価のパフォーマンスがよすぎました。2025年に入ってから状況が大きく変わり、一つの投資手法に依存するのは危険だと今、痛感しています…。