人気の敏腕投資家「ダメ銘柄」を見極めるとっておきの秘訣…この最悪相場で光輝く4社の企業

本稿で紹介している個別銘柄:古河機械金属(5715)、THK(6481)、兼松エンジニアリング(6402)、五洋建設(1893)
“相場で勝つ”とはどういうことか。その定義すら見直す時代に配当重視で資産形成を続け、元手50万円を追加入金しながら累積入金額1400万円に増やした個人投資家・なごちょう(@Nagoya_Tyouki)氏。最終回となる第3回では、投資家としての価値観や信念、現在注目している銘柄、そしてこれから投資を始める人へのリアルなアドバイスまで、余すところなく語ってもらった。
目次
「勝つ」とは何か──利益よりも「成績」重視
――2025年以降の相場において、勝つために最も重要なことは何だと思われますか?
「相場で勝つ」と言っても、いろいろな意味がありますよね。私は、絶対的な利益額を追うよりも、「TOPIX(東証株価指数)よりも成績が良ければOK」という考え方をしています。あまり高い目標を掲げると、無茶なポジションを持ってしまうので。
もう1つの軸が、「受取配当金を増やす」という考え方です。たとえ資産評価額が一時的にマイナスでも、配当金が増えていればOKと捉えています。
この2つの基準を持って投資を続けてきましたが、実際に資産は増えていますし、再現性もある方法論だと思っています。
リーマン・ショックで損失!「配当」で銘柄を見るべし
――その考え方に至った背景には、これまでのご経験があるのでしょうか?
やはり大きかったのは、リーマン・ショックです。例にもれず、私もこのときに資産を大幅に減らしました。そこから、やり方を大きく変えました。
特に重視するようになったのが、配当金(インカムゲイン)です。それまではキャピタルゲイン(価格変動による売買差益)を狙っていたのですが、大きな損失を経験してからは、安定的に得られる収益を重視するスタイルに変えました。
配当重視の視点で見ると、ダメな銘柄は自然と見えてきます。割安な株を買い、割高になったら売る。これを繰り返していけば、資産はじわじわと増えていくはずです。
また、株価には「慣性の法則」のようなものがあると感じています。その流れが止まるまで待って売買するという、“グレアム+モメンタム”的な視点も持っています。
実際に買っている注目の4銘柄
――それでは、なごちょう氏が注目されている「おすすめ銘柄」を教えていただけますか?
4銘柄をご紹介します。いずれも私自身が実際に保有している銘柄です。