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そのチャート、正しく読めますか?“伝説の株職人”が伝授する相場の見方

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 株価の値動きを読む「チャートの見方」は、シンプルなようで奥が深い。「移動平均線」と言ったとき、あなたはその意味を説明できるだろうか?“伝説の株職人”と呼ばれる相場師朗氏が実際のチャート画面を使い、チャートの読み方を伝授する。

※本稿は相場師朗著「これから騰がる株完全マスター 相場の赤本 増補改訂版」(宝島社)から抜粋、再構成したものです。

目次

相場を動かすのは結局「人間」

 株価は日々、上がったり下がったりします。株価は、「この株は上がりそうだ」と期待してその株を買う投資家と、「いやいや、この株は下がるに決まっている」と判断して、その株を売る投資家の力関係により動きます。

 つまり、株価の値動きは「投資家の心理」によって決まります。多くの人が「この株は上がる」と考えれば、買いが増えて株価は上がり、「下がる」と思えば売りが増えることによって株価は下がるのです。

 株価の動きを予測する手法の1つに、「ファンダメンタル分析」があります。これは世界経済の状況やその企業の業績を分析して、買うか売るかを決める手法です。

 しかし、前述のように投資家の心理が株価の上下動に大きく影響しますので、ファンダメンタルだけで株価を判断することはできないのです。その企業の業績が2倍に伸びたら、株価がいったい何円になるのかは、どんなに優秀な人でも正確に当てることはできません。

 実際に株価を動かすのは、その好業績を知って株の売買を行う投資家、つまり人間です。彼らの、買ったり売ったりという投資行動は、株の値動きにすべて反映されています。小難しい企業分析や理屈っぽい景気判断をもとに株を売買すると、変な思い込みや独りよがりの行動につながって、損をする可能性があるのです。

まずは「移動平均線」を使用

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この記事の著者
相場師朗

現役プロトレーダー。株歴40年を超える株職人。"株匠"を目指している。20歳で株式投資を始めて20年間、「日本郵船」1銘柄のみの売買に集中し、莫大な利益を得る。その後、チャートと建玉の研究に没頭する。日本株のほかに、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、ゴールド、原油、コーン、FXなどの市場でも利益を生み出す。自身が研究を重ねた投資法を発表する場として、投資塾「株塾」を主宰する。

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