「フルポジションは危ない」投資のプロが教える8月以降の「負けない利確タイミング」

2025年、世界市場は「激動」という言葉がふさわしい幕開けを迎えた。緊迫する中東情勢、終わらないロシアとウクライナの衝突、そして米国のトランプ大統領による相互関税の導入だ。
投資のプロは、いかに「激動」に備えているのか。投資歴20年超、投資助言者として日々投資家にアドバイスを届ける投資助言者【馬】(@Investment_UMA)さんに、これから伸びていく分野や買うべきタイミングについて聞いた。
みんかぶプレミアム特集「トランプ関税 買い時?激動ニッポン」第2回。
(取材日は7月14日)
目次
投資助言者の「美味しい」経験
ーー馬さんは投資助言者として仕事をされていますが、「投資助言者」について詳しく教えてください。
投資助言者として活動するには、金融庁に「投資助言・代理業者」として登録する必要があります。“資格”ではなく“登録”なのです。この登録をするにはコンプライアンス面の審査もあり、チェックもかなり厳しいので正直登録のハードルは高いと思います。
審査を通って投資助言者となることができれば「有料でアドバイスをする資格がある」ことを示します。反対にいうと、たとえばFXで「ドル円は145円を目指す」、個別株で「この銘柄を買ったほうが良い」と明言する場合、投資助言者として登録していなければ法に反するということになります。
ーー少し話題を変えまして、馬さんの投資遍歴について教えてください。これまでで「美味しい」と思った経験はありますか?
およそ20年投資をしていますが、2013年のアベノミクス相場では、ドル円の円安トレンドが本格化して、ひたすら上昇していき、大きく勝つことができました。2022年以降の急角度なドル高とは違いますが、当時は1〜2週間単位で押し目を狙って拾っていくスタイルで勝てました。