米国株で“FIRE達成”した全戦略を大公開 資産を最大化する「攻めと守りの投資術」の超シンプルなテクニックとは

専門学校講師からEC事業での起業を経て、投資家へと転身した異色の経歴を持つライオン兄さん(X:@okane_315)氏。SNS総フォロワー54万人超の同氏に、守りのインデックス投資と攻めの個別株投資を組み合わせる「両利きの投資術」から、暴落時にも冷静さを失わないための具体的なルール、そして新NISA時代を勝ち抜くためのポートフォリオ戦略まで、余すところなく語ってもらった。短期連載全4回の第1回。(取材日:6月20日)
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“ライオン兄さん”誕生秘話を告白「ちょっとイメージが…」
――本日はよろしくお願いします。ライオン兄さんはYouTubeではいつもライオンのかぶりものをされていますが、今日はされてないんですね。
そうですね、いつもはかぶっています(笑)。
――ちなみに、「ライオン兄さん」という名前の由来は何なのでしょうか?
私がYouTubeを始めたのが2019年の9月頃なのですが、もともと趣味でサーフィンをやっていまして。
それで色が黒くて、髭を生やしていて、長髪だったので、ちょっとイメージがよろしくないかなと思いまして(笑)。当時、YouTubeをされているファイナンシャルプランナーの方は、スーツをビシッと着こなしているような方が多かったので、差別化という意味でも、親しみやすい方向性でいこうかなと思ったのがきっかけです。
「貯金が得意」な日本人こそインデックス投資で勝てる?
――なるほど。確かに動画は非常にフランクな感じで、今日の雰囲気とはまた違いますね。そもそも、ライオン兄さんは昔から投資を専門にやられていたのですか?
いえ、元々はそんなにがっつりやっていたわけではありません。日本でNISAが始まった当初に、日本株の個別株を少し触っていた程度です。本格的に始めたのは2017年か18年頃からですね。それこそ短期トレードなど、いろいろなことを試しました。有料の講座に入会したりもして、その中で最終的に「アメリカ経済が一番強い」ということに気づいたんです。
そこからS&P500のETFへの投資を始めて、「これは再現性があるな」と感じました。当時はまだつみたてNISAが始まる前か、始まった直後ぐらいの時期で、この方法をもっと多くの人に伝えたいと思ったんです。日本人は貯金が得意なので、貯金に近い感覚でできるインデックスファンドの積み立ては、日本人に向いていて、再現性が高くリターンを出せるんじゃないか、と。それが情報発信を始めたきっかけですね。
専門学校講師から投資家へ 異色のキャリアパス
――投資を始める前は、どのようなお仕事をされていたのですか?
専門学校で情報処理の講師をしていました。人前で話す仕事だったので、それが後々YouTubeにも役立ったという面はありますね。
――講師のお仕事をされながら、初期のNISAを始められたのですね。当時はなぜNISAに目をつけたのですか?
単純に、税金が非課税になるという点に惹かれました。儲けようというよりは、社会勉強の一環というくらいの気持ちでしたね。
――その途中で一度、独立されていますよね。EC事業で起業されたとか。
はい、そうですね。EC事業で会社を作りましたが、今はもうその事業はしていません。会社は売却という形をとりました。