米国株「最強神話」ついに終焉か…FIRE達成した人気投資家が資産を“大移動”させている意外な投資先

専門学校講師からEC事業での起業を経て、投資家へと転身した異色の経歴を持つライオン兄さん(X:@okane_315)氏。SNS総フォロワー54万人超の同氏に、守りのインデックス投資と攻めの個別株投資を組み合わせる「両利きの投資術」から、暴落時にも冷静さを失わないための具体的なルール、そして新NISA時代を勝ち抜くためのポートフォリオ戦略まで、余すところなく語ってもらった。短期連載全4回の第4回。(取材日:6月20日)
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ライオン兄さんが資産の〇〇%を「金」にシフトする衝撃の理由
――市場のリスクが高まる中で、金(ゴールド)への投資についてはどうお考えですか?
金は、トランプ政権がどうこうという話とは関係なく、ポートフォリオに組み入れるべきだと考えています。もともと、金利が上がると金は下がると言われていましたが、コロナ禍あたりからその相関が崩れ、金利が上がっても金が下がらない状況が続いています。
インフレ時代において、上限なく発行できる現金に対し、金の総量は地球上に限られています。これはインフレヘッジとして非常に有効です。私自身、以前はドルが基軸通貨であり、その裏付けがある米国株が最強だと考えていました。しかし、4月のトリプル安(株安・ドル安・債券安)を見て、最強だと思っていたドルにも弱点があることに気づきました。
もちろん、米国株が長期的に成長していくという考えは今も揺らいでいません。しかし、万が一米国株がダメになったときのために、あるいは市場が米国株のリスクを過剰に意識したときのために、金を持っておくことの重要性が増していると感じています。
――具体的に、ポートフォリオの何%くらいを金にしたいと考えていますか?
今までは5%程度でしたが、これを20%くらいまで引き上げたいと考えています。そのために今、米国株の積み立て額の3倍の金額を、金の積み立てに回しています。