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「楽観シナリオは日経平均4万2000円」元50億円ディーラーが年末の日本株市況を徹底解剖

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:ファーストリテイリング(9983)、レーザーテック(6920)、アドバンテスト(6857)、GMOインターネットグループ(9449)、TSMC(TSM)

 米国の関税政策や国内の政治的不安が市場に不透明感をもたらす中、そうした相場こそ投資のチャンスだと捉える声もある。

 今回フィーチャーする「たけぞう」氏(@noatake1127)は、「特定の指標や市場センチメントを押さえれば、チャンスをある程度予測できます」と語る。

 かつて証券ディーラーとして50億円の利益を上げ、現在は個人投資家として活躍する「たけぞう」氏が注目するポイントとは―。2025年末までの日本株の展望、具体的な日経平均の予想レンジ、そして相場の転換点を見極めるポイントについて話を伺った。インタビュー全2回の第1回。

(2025年7月21日取材)

目次

日本株は、米国株決算と関税次第

ーー2025年末にかけて日本株の動向をどう予測しますか?

 日本株は、米国の金融政策や日本の政治環境、そしてグローバルな経済トレンドが複雑に絡み合う中で動きます。

 まず、米国ではトランプ政権の関税政策が最大の注目点。特に、自動車産業への日本の主力企業は大きな打撃を受けることは言うまでもありません。

 一方で、米国のテック企業、特にマグニフィセント・セブン(主要テック企業)の好決算が続けば、グローバル市場の牽引力として日本株にも恩恵があるでしょう。

 国内では、与党の過半数割れによる政治の停滞がリスク。過去の民主党政権時は予算縮小が問題でしたが、今度は政策決定そのものが滞る可能性があります。

 日銀の金融政策も注目要素で、円安が進めば輸出企業に追い風ですが、過度な円安はインフレを招き、消費マインドを冷やすリスクもあるかもしれません。

 これらの要因を踏まえ、2025年は2つのシナリオが考えられます。

 成長シナリオでは、東証の企業改革(PBR是正や株主還元強化)と米国のテックブームが相場を押し上げると予想します。

 対してリスクシナリオでは、関税問題や米国の景気減速が波及し、調整局面が訪れる可能性があります。

 つまり、市場の行方はグローバルな風向きと、国内の土壌のバランスにかかっているのです。

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この記事の著者
たけぞう

証券ディーラー時代に厳しいプレッシャーの中、約50億円の収益を達成。現在、個人投資家兼経営者として活動。ラジオ、YouTube、TV出演やセミナー講師を務める。『四季報オンライン』、『MONEY PLUS』に寄稿、『いろはにマネー』にて記事監修。また、メルマガとコミュニティで最新の株式情報を毎日配信中。(@noatake1127)

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