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「マンションバブル崩壊は来ない」プロが断言する根拠とは インフレ下で“賢い人”がマンションを買い急ぐ本当のワケ

 首都圏のマンション価格高騰が止まらない。「今買うのは高値掴みになるのでは」という不安の声も聞かれる中、首都圏マンションに関する情報発信で支持を集めるマンション購入専門家・ストーミオ氏(@stormio_cond)は、「価格下落を待つのは得策ではない」と断言する。

 資産価値が落ちない物件選びの3つの軸から、初心者が陥りがちな失敗を防ぐ情報収集術、住み替えを前提とした賢い資産形成のロードマップまで、同氏に詳しく話を伺った。全4回の第1回。

※この記事は、みんかぶプレミアム連載「マンション・住まいで稼ぐ――シン富裕層への黄金ルート」の一部です。

目次

マンション、今買うのは“高値掴み”? 価格高騰でも後悔しない物件選びの答え

 皆さん初めまして。Xやブログでマンションに関する情報発信をしているストーミオと申します。

 最近、首都圏のマンション価格高騰はニュースでもよく取り上げられるようになり、「もはやバブルではないか?」「今買うのは高値掴みになるのでは?」といった声が多く聞かれます。ライフステージの変化に伴いマイホームの購入を考え始めたものの、あまりの価格上昇に戸惑い、一歩を踏み出せずにいる方も少なくないでしょう。

「一体いつが買い時なのか?」

「これから価格は下がるのか?」

「どんな物件を選べば後悔しないのか?」

 この記事では、そんな疑問や不安を抱える皆さんに向けて、私の経験と分析に基づいた見解を余すところなくお伝えしていきたいと思います。

 現在の市況分析から、具体的な物件選びの軸、初心者の方が陥りがちな失敗を防ぐためのアドバイス、さらには住宅ローンや資産形成の考え方、そして年収別の具体的なおすすめエリアまで、網羅的に解説していきます。皆さんが後悔のないマンション購入を実現するための一助となれば幸いです。

今は「マンションバブル」ではないプロが断言する根拠

 最初に、現在のマンション市況はどのような状況なのか、そして「今は買い時なのか」という問いについて考えてみましょう。

 まず、個人的な見解も含まれますが、現在の首都圏マンション市場はやや「過熱している」という印象は否めません。直近のデータを見ても、不動産経済研究所調べによる2025年上半期の新築マンション平均価格は、東京23区で1億3,064万円、首都圏全体で8,958万円と、いずれも過去最高値を記録しています。特に湾岸エリアの人気タワーマンションなどは、ここ数年で価格が倍以上に跳ね上がっているケースも珍しくなく、この状況をもって「過熱感がある」と感じるのは自然なことでしょう。

 では、この状況はかつてのような「バブル」なのでしょうか?

 私は、現在の価格高騰は、単純な投機熱によるバブルとは少し様相が異なると考えています。その理由は、大きく分けて3つあります。

マンション価格を吊り上げる「真犯人」の正体

 1つ目の理由は、近年の価格高騰が主にコストプッシュ型の要因によって引き起こされているからです。現在の価格上昇の最大の要因は、投機的な動きというよりも「原価」、つまり建築コストそのものが上がっている「コストプッシュ型」の側面が強いと言えます。事実、建築費は2021年以降、ハイペースで上昇を続けています。

 先日、大手ゼネコンの方と直接お話しする機会があったのですが、特に人件費の高騰は深刻で、「まだまだ収まる気配がない」というお話をされていました。資材価格の上昇に加え、建設業界の人手不足による人件費高騰が建築費を押し上げ、それが新築マンションの価格に直接反映されているのです。このコスト上昇が続く限り、マンション価格が大きく下落することは考えにくいと言えます。

インフレ下で“賢い人”がマンションを買い急ぐ本当のワケ

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この記事の著者
ストーミオ

いわゆる「マンションクラスター(マンクラ)」 計9箇所での居住経験や4回の新築マンション購入経験、50件以上のモデルルーム訪問の経験を活かし、X上でのマンションに関する情報発信やブログの執筆を行っている。

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