半導体、AI・・・?資産10倍アップを実現した投資家が熱視線を送る「買いたい業種」と「避けたい業種」

本稿で紹介している個別銘柄:三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、東急不動産ホールディングス(3289)、住友不動産(8830)、野村不動産ホールディングス(3231)、ヒューリック(3003)、清水建設(1803)、大林組(1802)、大成建設(1801)、鹿島建設(1812)、あらた(2733)、PALTAC(8283)、JKホールディングス(9896)、中央魚類(8030)、OUGホールディングス(8041)、シーユーシー(9158)、ゼンショーホールディングス(7550)、コプロ・ホールディングス(7059)
投資を考えるとき、どんな銘柄や業種に目をつけるだろうか。株主優待が充実している企業や、事業内容がシンプルでわかりやすい企業、最近だとAIや半導体のような話題の業界に興味を持つ人も多いかもしれない。
しかし、「『誰でもわかる事業』への投資は注意したほうがよい」と語るのは、テンバガーを探す不動産屋氏(以下、テンバガー氏 X :@1FoeeK5dRS4flKn)だ。
なぜ「わかりやすい事業」が危険なのか。そして、彼が今注目する業種や銘柄とは。今回は、テンバガー氏に今後買いたい業種、避けたい業種、そして成長が期待できる優良株について話を伺った。
みんかぶプレミアム特集「『金利のある世界』の稼ぎ方」第1回。
目次
半導体やAIより、ゼネコン・不動産に目を向けろ
ーーテンバガーさんが、今後買いたい業種や企業があればお聞かせください。
世間では半導体やAIがよく話題になりますが、私は少し違う視点を持っていて。経済の基盤を支える不動産、建設、物流などの業種にこそ注目すべきだと考えています。
ーーなぜでしょうか?
「希少性」があるからです。供給が限られているからこそ、インフレが起きても価格を上げやすく、価値が落ちにくい特徴があります。
例えば、東京駅前のオフィスビルを想像してみてください。
景気がよければ家賃はグンと上がり、悪ければ少し下がる。ですが、あの立地の価値そのものは揺らがないんですよね。こうした資産は、どんな時代でも安定感があります。
また、不動産のおもしろいところは、供給をすぐには増やせない点です。新しいビルやマンションを建てるには、3年から5年はかかります。
需要が急に増えても、供給が追いつかない時間差が生まれる。このズレが、投資家にとって価格上昇のチャンスになるんです。
ーー具体的にどのような土地に注目しているのでしょうか?
大阪ですね。民泊特区としての規制が緩く、気づけば近隣のマンションが民泊施設に変わるなんてことも珍しくありません。
したがって、不動産や建設、物流関連の銘柄を押さえておくとよいかもしれません。