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普通のサラリーマンでも“勝てる”マンション購入戦略を不動産インフルエンサーが告白「1年で含み益1,300万円も…」バブル崩壊待ちが悪手なワケ

(c) AdobeStock

 都心マンションの価格は高騰を続け、「普通の会社員にはもう手が届かない」といった悲観論が渦巻いている。だが、本当に諦めるしかないのだろうか。SNSで単身者や一次取得者向けに情報を発信する不動産インフルエンサー・ちょうすけ氏は、「正しい知識と戦略があれば、十分に勝機はある」と断言する。

 自身も昨年都心1LDKを購入し、わずか1年で約1,300万円の含み益を出しているという同氏に、その戦略の全貌を解き明かしてもらった。全4回の第1回。みんかぶプレミアム特集「マンションはまだ稼げるか」第4回。

目次

普通の会社員はもう都心マンションを買えないのか…不動産インフルエンサーの答え

 はじめまして。SNSで単身・カップルの一次取得者向けに不動産情報を発信しているちょうすけです。

 最近、Xのタイムラインや質問箱を見ていると、マンション購入に関する話題が以前にも増して白熱しているのを感じます。特に、「もう高すぎて買えない」「これはバブルだ、いつか弾ける」といった悲観的な声や、高額なキャピタルゲインを得た人に対するヘイトにも似た感情が渦巻いています。いわゆる「マンションクラスタ(マンクラ)」の治安が、正直あまり良くないと感じることがあるのも事実です。

 この状況は、多くの人が「今のままでは良質な住まいを手に入れるのが難しくなっている」という現実を肌で感じていることの裏返しでしょう。価格が上がり続け、資本力のある人がさらに富を築いていく。その一方で、これから家を買おうとする一次取得者、特に若い世代や単身者の方々にとっては、あまりにも厳しい市況に見えるかもしれません。

一般人でも“勝てる”マンション購入戦略「1年で含み益が1,300万円に」

 しかし、僕は「だから諦めるべきだ」とはまったく思いません。むしろ、こういう情報が錯綜する時代だからこそ、正しい知識と戦略を持って行動すれば、まだ十分に勝機はあると確信しています。

 この連載記事では、現在のマンション市況を僕なりに冷静に分析し、その上で、なぜ僕が今「浅草橋・蔵前」エリアに注目しているのか、そしてもっとも重要な、これからマンションを買おうと考えている単身者やカップルの一次取得者の皆さんが、具体的にどう動けばいいのかという「購入戦略」を、年収別のシミュレーションも交えながら、徹底的に解説していきたいと思います。

 僕自身も昨年、都心に30平米台の1LDKを購入し、わずか1年で1,300万円もの含み益が出ています。これは自慢をしたいのではなく、正しい戦略に基づけば、今の市況でも資産形成は可能だという事実をお伝えしたいからです。

 この記事が、皆さんの「豊かな暮らし」を実現するための一助となれば幸いです。

「バブル崩壊待ち」が一番危険 プロが断言するワケ

「今のマンション価格はバブルだ」。メディアやネットでは頻繁にこの言葉が使われます。確かに、港区の一部タワーマンションなど、局所的に見れば「片足くらいはバブルに突っ込んでいる」と言えるような物件も存在します。しかし、僕の分析では、現在の市場全体がバブルというわけではなく、少なくとも今後2〜3年は価格上昇が続くと考えています。

 なぜ、そう言い切れるのか。その根拠は大きく分けて3つあります。

 1つ目の理由は、価格上昇の要因が主にコストプッシュ型であるからです。現在の価格高騰のもっとも大きな要因は、需要が過熱しているからというよりも、「作るための値段」そのものが上がり続けている「コストプッシュ」の側面が非常に強いと言えます。

 具体的には、「土地代」「資材」「人件費」という3つのコストが複合的に高騰しているのが現在の状況です。

もはや誰も止められない「価格上昇サイクル」の正体

 都心部の地価は依然として上昇傾向にありますし、世界情勢の影響を受けてコンクリートや鉄筋といった基礎資材の価格は高止まりしています。さらに、現在の円安が追い打ちをかけ、海外から輸入する建材や設備が軒並み値上がりしているという現実もあります。加えて、建設業界は深刻な人手不足に陥っており、ゼネコンの作業員の方々も高齢化が進み、若い担い手が不足しているため、人件費は上がる一方です。

 これらの「土地・資材・人件費」という建設原価が上がれば、当然、新築マンションの分譲価格にそのまま反映されます。そして、新築マンションが高くなると、「新築は高すぎて手が出ないから、少し割安な中古にしよう」と考える人が増え、中古マンションの価格が新築に引っ張られる形で上昇していく。このサイクルが今の市況の正体です。

本当の価格高騰は“2〜3年後”にやってくる可能性

 では、なぜ「今後2〜3年は価格上昇が続く」と予測するのか。

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この記事の著者
ちょうすけ

某大手IT企業に勤める20代若手サラリーマン。新卒2年目で浅草橋エリアに1LDKのマンションを購入した経験を元に、若手1次取得向けの住宅購入戦略についての情報をX上で発信。

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