「思っていた通りにならなかったら切る」日経平均株価が最高値だから知りたい!著名投資家の利益確定&損切りの鉄則

株式投資を始めて10年で億トレとなったキリン氏(@yudu1105)。日経平均株価が最高値を更新するなどマーケットが盛況となる中、神戸投資勉強会を主催するキリン氏の動向には注目が集まる。
キリン氏はいま、どのような相場観を持って戦っているのか率直にうかがった。インタビュー全2回の第1回。
目次
「ほどほどの安さで買って中長期的に保有する」
ーーキリンさんが投資をするのにおいてマイルールとされていること、徹底されていることを教えてください。
すべての保有銘柄に当てはまるわけではありませんが、「安定的に成長する銘柄を、ほどほどの安さで買って中長期的に保有する」というのが、基本的なスタンスです。
ーー「安定的に成長する銘柄」は、どんな基準で選ばれていますか?
売上・営業利益で年率15~20%程度の成長が継続していること、そしてPERが15倍以下くらいであることを理想としています。増配傾向にあれば、なお良しと考えています。
ただし、この基準以外にも経営者やビジネスモデルに魅力を感じて投資をすることもあります。このあたりは、多くの株式投資家に共通するところではないでしょうか。
ーー損切りについてのマイルールもありますか?
3つのポイントがあります。1つ目は、成長の鈍化が見えてきた時には迷わず売る。2つ目は、株価上昇のペースが速く指標面に割高感が出てきたら一部利益確定をする。そして3つ目は、損切りを速めに行って気持ちを切り替えて仕切り直すこと。
2つ目については損切りというより利益確定のルールですが、この3つのポイントで保有銘柄を手放すことがあります。
「自分よりも、市場が正しい」は鉄則
ーー損切りのルールがかなり具体的で徹底しやすいように見えます。やはり損切りは重要ですか?
私自身、性格が慎重派なんです。投資家人生で、大きな勝負を挑んだことは数えるほどしかありません。そのため、よく言われているような手痛い目には遭っていないと思います。雰囲気で買ったり持ち続けると失敗につながるので、そういう投資行動をしないようにしています。