「40代・50代でもスモビジで人生一発逆転は十分可能だ」人気起業家が断言するワケ 中年が狙うべき“青天井”ビジネスの意外な中身とは

特別なスキルもまとまった資金も持たないごく普通の会社員や主婦が、スモールビジネスで稼ぎまくることはできるのか。ゼロから立ち上げた事業をたった数年のうちに約1億円で売却した連続起業家の酒井まん氏は、「40代・50代からでもスモビジで一発逆転することは十分可能だ」と断言する。
儲かるビジネスアイデアの見つけ方から、副業で月100万円を稼ぐための「不労所得」構築法まで、普通の人が副業スモビジで儲けるための極意を同氏にたっぷりと語っていただいた。全4回の第4回。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「副業・スモビジで億り人に――令和の“稼ぎ方”新常識」の一部です。
目次
連続起業家が語る「スモビジEXIT戦略」の落とし穴
僕のように、スモールビジネスを立ち上げては売却する、というキャリアに興味を持つ人もいるかもしれません。これはひとつの面白いキャリアパスですが、いくつか注意点があります。
まず、先ほども軽く触れましたが、短期的な売却を繰り返すキャリアは「積み上がらない」リスクがあります。売却益というキャッシュは手に入りますが、事業そのものが持つ継続的な成長の果実を逃すことになります。僕も、もう少し腰を据えてひとつの事業を伸ばすべきだったかな、と反省することがあります。
では、どんなときに売却(M&A)を考え、どんなときにホールド(事業継続)すべきなのか。僕なりの判断タイミングは2パターンあります。
ダラダラ続けても「無意味」なスモールビジネスの特徴
1つ目は、事業のマーケットサイズが見えたとき。
どんな事業にも、成長の上限、つまりマーケットのトップラインというものがあります。たとえば、僕が「超ニッチな犬種に特化した、ペット用ヘッドスパ」みたいな事業を始めたら、マーケットが小さいのですぐに成長の天井が見えてしまいますよね。
このように、「これ以上は大きくならないな」という天井が見えたとき、それをダラダラ10年続けるのは機会損失かもしれません。そういうときは、M&Aで売却するのも良い選択肢です。売却によって、次の挑戦への資金と時間が得られますし、M&Aという貴重な経験もできます。買ってくれた会社との提携で、新たな道が開ける可能性もあります。
なぜほとんどの人は“金のなる木”を安売りしてしまうのか
そして2つ目は、まだまだ青天井に伸びる可能性があるとき。
一方で、まだまだ成長が見込める事業を、目先の利益のために安売りするのは非常にもったいない。株で言えば、これから10倍になる可能性のある銘柄を、2倍になった時点で売ってしまうようなものです。そこはホールドすべきでしょう。
この「ホールド」と「手放し」の感覚は、事業をやる上で非常に重要です。そして僕は、正直に言うと、このバランス感覚を時として間違えてきました。
「この事業は積み上がるのか?」
「この事業のマーケットサイズはどこまであるのか?」
この2つの問いを常に自分に投げかけ、冷静に判断することが、スモールビジネスによるキャリア形成を成功させる鍵になります。
40代・50代でもスモビジで「人生一発逆転」は十分可能だ
この記事を読んでくださっている方の中には、きっと40代、50代の方も多いと思います。そして、もしかしたらこんなふうに感じているかもしれません。
「この年齢からビジネスを始めても、もう遅いでしょうか?」
「人生一発逆転なんて、もう無理ですよね?」
そんなことはまったくありません。むしろ、年齢を重ねたからこその経験や知識が、大きな武器になります。