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元三井物産の高配当投資家が問う「あなたは、日本経済と企業を信じられるのか」

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:INPEX(1605)、ヤマハ発動機(7272)、パラマウントベッドホールディングス(7817)、トヨタ自動車(7203)、三菱HCキャピタル(8593)

 連日、高値で推移している日経平均株価。投資家からは、「株が高くて買えない」「もうすぐ暴落するのではないか」といった声も聞こえてくる。

 そんな中にあって、元三井物産の高配当投資家の紫宝氏は何を考え、どのような投資行動を取っているのか。

 みんかぶプレミアム特集「株価最高値 日本株と米国株どっちが良い?」最終回。

目次

資産の多寡よりも株数が大事

 最近は日経平均株価が高いですね。私は200銘柄以上を保有する分散投資を行っているので、日経平均株価の上昇に比例するように株式評価額も増えています。評価額は9月の時点で昨年比約1.4倍になっていて、年間配当金も約1.5倍になる予定です。

 ただ、これはいつも言っていることなのですが、業績と財務が長期的に安定、成長している安定増配銘柄を超長期で保有しさえすれば、どのみち資産額は増えていくわけです。ですから私の場合は、資産(評価額)の多寡は本当にどうでもよくて、「少しでも安くたくさんの株数を積み上げられること」のほうがずっと大事だと考えています。

 これだけ株価が高いと、私自身、最近はなかなか大きく買うことはできていません。2025年に入ってから大きく買えたのは、4月の急落時くらいです。そのときは「暴落時大人買い」の初動として1日で48銘柄、合計約320万円分の買い増しを行いましたが、その後すぐに株価が元に戻ったため、あくまで“初動”にとどまりました。

 このような株高の状況下では、「すでに十分な年間配当金と資産を築いている場合(例えば、年間配当金だけで十分に生活していけている人)」は、わざわざ無理をして割高なものを買っていく必要もないと思います。欲しい銘柄が納得利回り圏内にあるのであれば、小さく増やしていくのも悪くありませんが、しばらく静観するのもありではないでしょうか。

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この記事の著者
紫宝

米国大学卒業、三井物産出身のダイヤモンドメンタル投資家。2001年に株式投資を開始。現在は「安定配当大型株」を中心に個別株7割(約200銘柄)、インデックス3割の割合で投資。他にもFX、隕石トレード(兼コレクター)、書籍CDせどり、不動産(宅地建物取引士)など、取り扱う範囲は広い。

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