「アフタートランプを見据えて投資せよ」大逆転に成功したカリスマ高配当投資家の注目セクターと厳選銘柄を公開

本稿で紹介している個別銘柄:寺崎電気産業(6637)、小森コーポレーション(6349)、アミューズ(4301)
株式市場では日経平均株価が一時5万円近くにまで上昇した一方で、トランプ政権の関税が長引いたり、円安が進行したり目を離せない状況が続いている。
そんな中、「輸出に頼る企業は不透明感が強いものの、外国人投資家にもわかりやすいエンターテインメント関連の銘柄は比較的安定しそう」と語るのは、ブログ『なのなののの高配当株 投資メモ』を運営する「なのなの」氏(Xアカウント:@nano_nano2001)。
日銀の利上げやFRBの利下げといった動向に注目が集まる中、個人投資家はどのようなセクター・銘柄を選ぶべきなのか。
なのなの氏に2025年の注目セクター・避けたいセクター、個別銘柄、そして投資家にとって日本株と米国株のどちらを選ぶべきかについて話を伺った。インタビュー全3回の第2回。
目次
エンタメ関連推奨、宇宙・バイオ関連は要注意
ーー2025年の注目セクターと避けたいセクターについて教えてください。
注目セクターは、エンターテインメントなど、外国人投資家にもわかりやすい分野ですね。
例えば、IP関連やライブイベントの株は、関税の影響を受けにくく、円高の局面でも底堅く推移しやすいかと思います。
2025年はトランプ関税の影響で輸出株が5〜20%の利益圧縮リスクを抱える中、エンタメ分野ではアジアや北米からの需要拡大が見込めます。
そのため、輸出に頼る企業は不透明感が強いのに対し、エンターテインメント関連の銘柄は比較的安定しそうです。
一方、避けたいセクターは宇宙・バイオ関連など、業績が伴わない期待先行型のもの。いわゆる「ロマン株」に飛びつきたくなる気持ちはわかりますが、私は絶対に避けます。
ーー絶対に避けたい理由とは。
上記の業績が伴わない期待先行型という理由に加え、事業化までの時間が長すぎたり、政策・規制リスクなど外部要因の影響を受けやすかったりするためです。。
ーーセクターを選ぶポイントについてお聞かせください。
前述の通り、業績の裏付けがないものは避け、数字に基づく分析を重視します。
それで言えば、エンタメ関連銘柄はグローバル需要が明確ですが、トランプ政権の関税拡大リスクも頭に入れておきましょう。
分散投資を心がけ、どんな相場環境にも柔軟に対応できるようにしておくことが大切です。