「資産防衛の常識は変わった」勝率6割のデイトレーダーが明かす「躊躇せずにエントリー」する投資術

会社を経営する傍ら、中長期投資やFXのトレードの道も極めるクロ(黒田雄士)@型とデータの鬼(@fxrealtradelive)さん。
株FX両方で利益を残しているクロさんにトレードで勝つために大切な「マインド」について伺いました。インタビュー全3回の第1回。
目次
「ギャンブル」は嫌いだけどトレードの世界へ
ーークロさんは会社を経営しつつ、FXや株をされていますよね。投資を始めるきっかけは覚えていますか?
興味を持ち始めたのは、新卒で働いた会社員時代のことです。専門商社に入社したのですが、そこでは海外からの輸入・輸出といったやり取りが非常に多く行われていました。そのため「この商品を買うから、〇円分をドルに換えておいて」「ドルで入ってきたお金を運転資金に回すから円に換えておいて」といった為替予約作業を頻繁に行っていたのです。その業務を通じて「為替」というものの存在を初めて知りました。
最初は業務の一環として、為替差益が業績にどう反映するのかを気にしながら取り組んでいましたが、「こうした知識を活かして仕事ができるかもしれない」と、為替の勉強を始めたのがきっかけでした。勉強を続けるうちに「個人でも取引できる」ことを後から知り、「それなら自分でやってみても面白いかもしれない」と思って取り組み始めたんです。
そして、勉強を始めてから5年ほど経ってようやく「利益が残っている」と感じられるようになりました。それまでも、もともとギャンブルが好きではなかったので「最初からうまくいくわけがない」「やるからには慎重にやらなければ」という意識から少額でチャレンジしました。
勉強をするうちに「どうすれば負けを減らし、利益を守れるのか」を考え、外部のセミナーに参加して勉強したり、学んだ考え方やテクニックを自分なりに組み合わせたり、取捨選択できるようになると、「大きく勝ちはしないけれど、大きく負けもしない」状態に。毎月の収支も、ある時から少しずつプラスに転じるようになりました。
ーー最初の5年間はずっと負けていたんですか?
大きくは負けないけれど、大きく勝つこともなかったため、最初に入れていた資金が少し減っていくような状態でした。5年間は「減っていく状態をせめてトントン以上に持っていかなければ」と考えながらやっていました。
とはいっても、当時はデモトレードが中心だったので、守備力は高めでした。SNSでは、ミラートレードをする人もいますよね。しかし、それは他人のやり方をただ真似するだけです。そうするとリスクの管理方法が身につきません。いざ自分一人でトレードしようとしたときに、後ろ盾がなくなって「どうやってやれば良いんだ」と困ってしまうでしょう。そういった意味でも、しっかり自分でトレードをスタートさせて完結できる仕組みを構築するべきだと思います。