「兼業トレーダーはデイトレードがベスト」FXと株で利益確保する経営者投資家の「余剰資金50万円」から資産を増やす方法

会社を経営する傍ら、中長期投資やFXのトレードの道も極めるクロ(黒田雄士)@型とデータの鬼(@fxrealtradelive)さん。
株とFX両方で利益を残しているクロさんに「聖杯」について語ってもらいました。インタビュー全3回の最終回。
目次
投資でもルールをシンプルに
ーー株式投資はいつから始められたのですか。
株は比較的最近で、2年ほど前からですね。ただ、それも中長期投資が中心です。たとえば「この優待は面白いな」「この企業は配当が良いな」と思った銘柄を選んでいます。さらに、今はインフレ時代に入って地価も高騰していますから、インフラ系や不動産系など、今後ディフェンシブ銘柄になり得る分野に資金を振り分けて、株を保有しているという形です。
ーートランプ関税によっては、どちらに振れるかわからないという話がありました。その中で、どう戦っていくべきか、どのような姿勢で挑むべきかを教えてください。
FXに取り組む上では「確率論で考える」ことが前提になります。いくらファンダメンタル、テクニカルを磨いたとしても、先の値動きを完全に読むことはできません。
一貫性を保ち、自分の勝てるルールを確立すること。その武器さえ手に入れば、あとはルール通りに粛々と運用していくだけです。
そして、増やした資金は、ディフェンシブ銘柄に目を向けて、割安な株に資金を振り分けたり、ゴールドのETFに分散したりするなど、それぞれ目的を明確にした上で投資戦略を組むのが、これからの投資家に求められる姿勢だと思います。
ーー今からゴールドを買っても、まだ上がると思われますか?
今のゴールドの動きは、米国の利上げ・利下げの方向性にほとんど左右されていると思います。
先日の自民党総裁選にて、高市早苗氏に決定しましたが、この方は積極財政を推し進める政策を掲げています。よって、リスクオンへの資金流入が増える一方、ヘッジとしての金需要がより高まる可能性が出てきました。その点を踏まえて、今後も直近金価格は最高値を更新し続ける向きが見られるかもしれません。ファンダメンタルを意識しながら、タイミングを見てポートフォリオに組み込むのは十分有効だと思います。
ーー個別銘柄では、具体的にどのようなスクリーニングをされているんですか?
僕はあまり複雑に考えないようにしていて「インフレが起こっている」「不動産の地価が高騰している」という状況を鑑みて「どのセクターが儲かるか」「どのセクターに所属する会社が恩恵を受けるか」を選定基準にしています。
ーー「分散投資」はどのように心がけていますか?
国や業種に限らず、僕の場合はFXという武器も持っていますので、FXで日常的に運用しつつ、株ではリスクを取りすぎない範囲で保有することにしています。ほかにも、会社として不動産投資を近々仕掛けていこうかという話もあります。
そのため「全く異なる分野の投資商品で分散する」というのが理想的なやり方だと思っています。
ーーどんなリスク管理を行っているか教えてください。
FXについては「一日の損失率は必ず守る」「自分で作ったルールは破らない」これを徹底しています。
株は基本的に「置いておくだけ」。半期ごとに配当も入りますし、預金口座にお金を置いているような感覚です。堅実にやろうと思うなら、絶対に信用取引はしないこと。現物で戦うことです。信用取引をするくらいなら、僕は「FXをやった方が良い」と思っています。