資産価値が落ちないマンション物件を見抜く「3つの黄金法則」を人気投資家が告白 9割の人が知らないマンション高騰の“不都合な真実”とは
高騰を続ける都心マンション価格を前にして、なかなか購入に踏み切れずにいる人も多いだろう。しかしXで人気を博すマンション投資家のパンダ不動産氏(@timeisresidence)は、「待つ」ことこそが最大のリスクだと断言する。
インフレ時代においてはマンションを「買わない」ほうが資産防衛の観点からもリスクが高いと喝破する同氏に、資産価値が落ちにくい物件を見抜く「3つの黄金法則」や、住宅ローンのメリットを最大限活用した購入戦略、さらには世帯年収別に今狙うべき具体的なエリアとマンションの実名などを詳しく語っていただいた。全4回の第1回。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「マンション・住まいで稼ぐ――シン富裕層への黄金ルート」の一部です。
目次
9割の人が知らない、マンション高騰の“不都合な真実”
皆さん、はじめまして。Xでマンションや不動産投資に関する情報を発信しているパンダ不動産です。
簡単に私自身の紹介をさせていただくと、大学卒業後に不動産会社での勤務を経て、現在は不動産投資家として活動。自宅とは別に、投資用としてマンションや一棟アパートなどを東京23区内に複数保有しています。10年ほど前に初めてマンションを購入してから、今に至るまで常にマーケットをウォッチし、売買を重ね知見を深めてきました。
さて、この記事を読んでくださっている皆さんは、もしかすると「都心のマンション価格は高騰しすぎているのではないか?」「今、本当に買っていいのだろうか?」といった疑問や不安をお持ちかもしれません。
資産を守るための最適解が「不動産」である決定的理由
ここで、最初にはっきりさせていただきたいことがあります。「買わないリスク」は「買うリスク」を上回る可能性がある、ということです。直近はインフレのペースが早いため、多少の調整局面はあるかもしれませんが、借金大国である日本においては、国策としてインフレは継続していくと考えています。現金や預金の価値がどんどん目減りしていく時代において、不動産というインフレ耐性の高い資産を持つことは、もはや一部の富裕層だけのものではなく、私たち現役世代にとって資産を守り、そして築くための極めて有効な手段となりました。
この連載記事では、現在のマンション市況に対する私の見解から、資産性が高く、将来にわたって価値が落ちにくいマンションの見極め方、そしてインフレ時代を勝ち抜くための具体的な購入戦略まで、私の知識と経験を総動員してお伝えします。さらに、世帯年収別に、今狙うべき具体的なエリアとマンション名も実名で公開します。
不動産購入は、人生で最も大きな買い物の一つです。だからこそ、正しい知識と戦略を持って臨む必要があります。この連載記事が、皆さんの「最初の一歩」を踏み出すための、確かな羅針盤となることを願っています。
まだ「マンションはバブル」だと思っている残念な人たち
「都心マンション価格、過去最高を更新」「もはやバブルではないか」——。メディアでは連日、マンション市況の過熱ぶりが報じられています。確かに、一部の物件で見られる極端な高値などに関しては、短期的な過熱感が否めないのは事実です。
しかし、より長期的な視点で見れば、この上昇トレンドは今後も継続していくと私は見ています。なぜなら、これは単なる好景気やコストプッシュによる一時的な現象ではなく、「国策としてのインフレ」という、より大きな構造による下支えがあるからです。
「待っていれば価格は下がる」はもはや幻想に過ぎない
「今は高すぎるから、価格が落ち着くまで待とう」。そう考える方は非常に多いです。しかし、その「待ち」の姿勢こそが、今の時代における最大のリスクかもしれません。
かつて不動産マーケットには、好況と不況に応じて価格が上下する「波」があるとされていました。しかし、その常識はもはや過去のものです。リーマンショック後の2009年頃から現在に至るまで、首都圏のマンション価格は実におよそ15年間、ほぼ一本調子で上昇を続けています。