「株は買ったら下がるもの」資産2億円の投資家が徹底する「値がさ株」を狙っても勝てる理由

本稿で紹介している個別銘柄:JX金属(5016)
バーテンダー、予備校講師、サラリーマンと多彩な職歴を歩むかたわら、IPO(新規公開株)で瞬く間に2億円近くまでの資産を形成したjack(@jackjack2010)さん。
今回は、リアルな投資体験について伺いました。インタビュー全2回の最終回。
目次
ストップ高の銘柄を狙い撃ち
ーーjackさんの投資マイルールとして個人投資家の皆さんにお伝えしたいことを教えてください。
株は買ったら下がるものと認識して、1回で買ってしまわず3回に分けて買うというのは基本スタンスです。これは個人投資家の方々も実践しやすいですし、試してみてほしいと思います。
ーーそれを踏まえて、2025年の投資マイルールというのはありますか?
今年は相場の地合いが強いですよね、それを受けて基本的には順張り目線です。高値を超えてストップ高の銘柄を狙い撃ちにしています。いつまでも通用する手法ではないですが、今のところこの手法は当たっています。
昼休みに前場で高値を超えている銘柄を探してそこに買い注文を入れるなど、兼業投資家であっても十分できるマイルールです。
ーー具体的には、どんな銘柄を狙っているか教えてください。
場中に噴いた銘柄があればその理由を探ってみたり、今の株価水準で配当利回りが6%を超えている銘柄を見てみたり、業績が赤字から黒字に転換した銘柄…などなどですね。
高値圏だけに私が買ったあとで下げることもありますが、「この水準であれば振り落とされても持っていられるだろう」と思えることも分散買いと並行して基準にしています。
ーーまさに2025年のマイルールですね。2025年の中でも今の時期(取材:2025年9月下旬)に意識されていることはありますか?
9月からは、残り3か月となるので、1年間の利益として確定申告を意識するようになります。これまでの9か月分の利益を吹き飛ばすようなことがあったとしてもマイナスになりませんので、この時期あたりからはいつもよりも大胆なリスクテイクができます。例年、8月はイベント投資としてのIPOが少なかったことから、今月から年末にかけては、続々とリリースがありますので、「これからやっていこう」と気合が入る時期です。
その意味を含め、逆に年初の1月とか2月は損失を出すと、今年は稼がないやらダメなのかと弱気になるので、含み益(確定していない利益を翌年に持ち越せる)を持ち越して、1月はプラスの成績でスタートするように変更しました。
だから、年末年始は結構ドキドキします。理想は含み益を持ち越すことですが(確定していない利益を翌年に持ち越せる)、年末年始の期間に地震や戦争など大きな出来事があったらどうしよう、と不安もあります。
思惑どおり含み益を持ち越すことができれば、明るく新年を迎えられるので理想的ですけどね。
 
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
        