AI、半導体、インバウンド関連・・・FP1級の女優投資家が注目するセクターとリスク管理術を公開

15歳で女優としてデビューした、咲嬉 (@plievesakki)さんは、初めての投資信託で失敗したのち、学びに目覚めてFP1級、証券外務員1種を取得しました。
現在は、タレント活動や事業を行いつつ、子育てや投資も行っています。咲嬉さんは、どのようなことに注意しながら、投資を行っているのでしょうか。
今回は、咲嬉さんが実際に使っているAI自動運用サービスについて伺いました。
目次
株高で日々プラスも、違和感?
ーー日経平均株価が最高値を更新し続けていますよね。この株高についてはどう捉えていますか?
自分の持ち株が毎日のようにプラス評価を更新しているので、嬉しさもありますが、だからこそ“浮かれすぎない”ように意識しています。投資は、良いニュースでも悪いニュースでも、感情に振り回されないことが大切だと思うんです。
だから私は、過度な期待は持たずに、常に「違和感」を大切にしていますが、正直「もう5万円?」と思いました。加速しすぎていて、期待先行になっているようにも見えます。
また、新NISAが始まって2年目ということで、今まで投資をしたことのなかった方が一気に参入してきています。それ自体はすごく良いことだと思いますし、経済が活発になるという意味では嬉しいことです。
一方で「上がっているから今がチャンス!」と、高値掴みのまま一括投資してしまう人が多いんです。投資は人生と同じで良い時もあれば悪い時もありますから、マイルールを決めておくことが大切だと思います。
たとえば「三分割法」という考え方があります。30万円投資したいとき、まず10万円を一括で入れる。次の10万円は毎月1万円ずつの積立に設定する。残りの10万円は“下落時のチャンス資金”として取っておく。
結果論として「あの時まとめて入れておけばよかった」と思うこともありますが、もしも一括で入れた直後に日経平均が4万2000円まで下がったら・・・。それこそ怖いですよね。未来は誰にも読めません。自分を守れるのは自分だけということを忘れないでほしいですね。
リスク分散のためにやっていること
ーーリスク分散の観点で、今ご自身が「良い」と思っている投資法はありますか?
基本中の基本ですが、分散投資をすること。
さらに、私はFOLIO(フォリオ)の「ロボプロ」というAI自動運用サービスを実際に使ってみて、とても良いと感じました。ロボプロの運用対象はETF(上場投資信託)などの金融商品。株式や金、不動産を直接保有するわけではなく、ETFを通じて間接的に投資する仕組みになっています。そのため、初心者や主婦の方でも始めやすく、最低10万円からスタートできます。
そして、特徴はAIが毎月、世界中のお金の流れを分析してポートフォリオを自動でリバランスしてくれること。たとえば、「今は米国株と新興国株のどちらが強いか」「債券や金のほうが有利か」といった判断をAIが行い、常に最新の経済状況に合わせて投資配分を調整してくれます。
手数料は年1%と、eMAXIS Slimなどの低コスト商品に比べるとやや高め。ただ、暴落局面への耐性が強いのが魅力です。2024年の令和のブラックマンデーや、2025年のトランプ前大統領による関税発言で市場が大きく下げた際も、AIがリスク資産の比率を抑え、ダメージを最小限にとどめてくれました。
何より、常にチャートに張り付かなくていいというのが大きな利点です。子育てをしながら投資を続けている私のような人にとっては、時間にも心にも余裕をもたらしてくれる存在です。実際に運用してみて、下落への強さと安定感は大きな安心につながりました。
ーー自分の代わりに、AIが資金の流れを追ってくれるのは便利ですね。
世の中のお金って、減るところがあれば増えるところもあります。資金は常にどこかに移動しているんですよね。ロボプロはその動きをAIが判断して、「どのセクターにお金が流れているか」を見極めながら、全体として右肩上がりを目指す運用をしてくれます。
また、SBIの傘下にあるサービスなので、信頼度は高いです。もちろん「絶対に勝てる」というわけではありませんが、少なくとも私が実際に使ってきた中では、下落相場でも比較的安心して持っていられたため、「心の安定剤」的な存在として、とても重宝しています。
これからの時代、「AIをどう活かすか」が投資でも生き方でも、すごく重要になってくるでしょう。
しかし、AI“だけ”に頼るのはやめましょう。最終的に自分の資産は自分の責任で守るものなので、AIを“活かす”側に回る意識が大事かと思います。