スーパーサイクルを見逃すな!投資歴30年の著名投資家が重視する「2つの絶対条件」

株式投資歴30年を誇り、理論株価を用いた分析で多くの個人投資家に影響を与えてきた、はっしゃん@株Biz(@trader_hashang)さん。
長引く円安の二面性と、半導体「スーパーサイクル」の再加速やAI時代に不可欠な戦略についても伺いました。インタビュー全2回の最終回。
目次
ポートフォリオ見直し頻度は?
ーーポートフォリオは、どのくらいの頻度で見直しているんですか?
私は基本的に長期投資なので、見直しは年単位です。多くても年間で1〜2銘柄程度、少ない年なら指で数えられるくらいです。短期売買を繰り返す方に比べると、かなり少ないと思います。
ーー長期投資家として、株価の上下はどのような心境で見ているのでしょうか。
基本的には上昇していく銘柄を持っていれば、それが普通になるので、少しくらい下がっても気にならなくなります。レバレッジをかけていないので影響はほとんどないのです。
私は株価や理論株価、そして周辺環境を見ながら投資しているので、「ああ、この企業は海外に進出したんだ。頑張れよ」「おっ、海外でも成功したのか、すごいな」と、企業の成長を見守るような感覚ですね。
売上や利益が右肩上がりに伸び続ける企業は、3年、5年、10年、15年と経つうちに確実に変化していきます。そうした「成長のステージアップ」を見ていくことが、長期投資の本質だと思います。
円安メリットを享受するには?
ーー次は長引く円安について伺います。はっしゃんさんはこの円安でメリットを感じたことはありますか?
円安には二面性があることを理解した上で投資をしているので、メリットが享受できるようにしています。
いまの状況は、輸出企業と内需企業の格差が広がっている輸出企業にはプラスに働き、結果として日経平均株価の押し上げ要因にもなっていますが、一方で輸入企業には厳しい環境です。全体としては株価にポジティブな要素がある一方で、「円安のおかげで業績が良く見えている」面も否めません。