グロース株投資の著名投資家が教える「勝率20%」でも資産が増えるワケ

本稿で紹介している個別銘柄:霞ヶ関キャピタル(3498)
「神戸投資勉強会」を主催し、グロース株投資で資産1億円を達成したキリン氏(@yudu1105)は、意外にも勝率はそれほど高くない。
キリン氏が低い勝率でも利益を残せる理由をうかがうとともに、主催する勉強会の経験から、業績が伸び株価が上昇しやすい銘柄を見つけるポイントをうかがった。
インタビュー連載全2回の最終回。
目次
傷が深くなる前の早めの損切り
ーーキリンさんはグロース株投資で資産1億円を達成されていますが、勝率は約何%でしょうか?
実は勝率はそれほど高くなく約2割です。ただし、これには理由があって、私は比較的早く損切りをします。10%逆行したら損切りすることもありますし、思うような成長が見えない銘柄、特に思い入れがない銘柄などは投資後の値動きが今一つなら損切りします。
厳密な損切りルールはないものの、傷が深くなる前の早めの損切りをしており、結果的に勝率は低いです。ただし小まめな損切りのため、一度の取引で大きな損失に至ることはありません。
ーー損切りは投資初心者にとって大きなハードルですが、いつ頃から損切りができるようになりましたか?
私も損切りができるまでには、含み損をズルズルと膨らませて底値付近で切る失敗を何度か経験しています。投資を始めて約5年で、過去の経験を反省して、損切りは単なる作業、と割り切るようになりました。
また、実績ある投資家が執筆された本の多くに損切りの重要性が記されており、損切りは重要、との気付きも損切りができるようになったきっかけです。損切りは自らの負けを認めて身を削る難しい行為です。ただし、投資で大きな損失を避けるためには避けられません。