まだまだ通過点だ!グロース株投資で資産1億円達成の投資家が見る「日経平均6万円」到達の条件

本稿で紹介している個別銘柄:ダイダン(1980)、アクシーズ(1381)、プレミアグループ(7199)
グロース株投資で資産1億円を達成したキリン氏(@yudu1105)は、グロース株が苦戦する中で2025年も資産を増やしている。
キリン氏に2026年の株式市場の展望をうかがうとともに、AIブームの中で注目しているセクターに加え、注目する銘柄をうかがった。
みんかぶプレミアム特集「株価6万円突破?高市トレード爆発の行方」第6回。
目次
テーマとしての持続性と業績次第
ーー高市早苗政権発足前後から2025年秋相場がスタートしています。最初に高市銘柄についてはどのように考えていますか?
私はグロース銘柄への投資が中心で、セクターは普段あまり意識していないので、高市銘柄関係については何とも言えません。防衛や安全保障銘柄の注目が集まっているものの、高市政権の発足前から既に株価は上昇しています。防衛銘柄は昨年から市場のテーマとなっていたので、テーマとしての持続性と業績次第ではないでしょうか。
ーー2025年の日経平均は10月に5万2000円へ到達するなど上昇しましたが、年末の水準など今後の日経平均を始め、株式市場全体の行方についてどのように捉えていますか?
現状、株価は実体経済に比べると行き過ぎと感じています。ただし、9月中間期の決算発表がスタートしていますが(インタビューは11月10日に実施)、上方修正を出す企業が多いなど企業の決算は比較的良好です。決算が出揃わないと分かりませんが、良好な決算の企業が多ければ、現在行き過ぎと考えられる株価水準に実体が追いつく可能性もあります。
そうなれば、現在の株価水準も正当化可能です。年末年始の株価は企業業績次第ですが、上方修正を出す企業が多いなら、年末に向けて日経平均の高値5万2000円超えもあるのではないでしょうか。
来年以降の株価については、分からない部分も多いです。しかし企業業績がよい状態が続けば、良好な決算を織り込む形で株価の上昇が期待できます。また日本ではインフレが進んでおり、日経平均5万円は個人的には通過点と考えています。このため今後も企業の業績が伸びれば、2026年もしくはそれ以降に日経平均6万円到達の可能性は十分ありえるのではないでしょうか。
AIブームの中で注目されるセクター
ーー足元でAIブームが続いていますが、AI相場の持続性や注目セクターについてどのようにお考えですか?
私はあまり投資セクターに注意を払わない中でも、AIブームに関しては、特にデータセンターへ注目しています。以前会社のIT部門にいたことがあり、データセンターにも直接足を運んだこともあります。AIブームの中で、まだ当面の間はデータセンターへの投資は続くと予想しています。
データセンター銘柄自体は以前からありますが、足元の受注からすると、データセンター建設に関係する銘柄や部材を提供する銘柄が注目です。いずれにしても、データセンターへの投資は当面続く、息の長いものになると考えています。